The Morphological Cognateship Between Old Japanese and Austronesian (2)

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The Morphological Cognateship Between Old Japanese and Austronesian (2) 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository The Morphological Cognateship between Old Japanese and Austronesian (2) 板橋, 義三 九州大学言語文化部 https://doi.org/10.15017/5537 出版情報:言語文化論究. 11, pp.165-190, 2000-03-01. Institute of Languages and Cultures, Kyushu University バージョン: 権利関係: Studies in Languages and Cultures, No.11 「古代日本語と鋤彫ストロネシア諸言語における一形態の同源性(2)*」 (The Morphological Cognateship between Old Japa難ese and Austronesia難(2)) 板 橋 義’三 §5 オーストロネシア(主にオセアニア)諸言語の1の様々な機能 これまでのオーストロネシア比較言語学の進展によりオセアニア祖語の自立的接辞*三 が復元されているが,これは主にインドネシアとメラネシア諸言語の接辞や名詞を基盤に して復元されたものである。またこの接辞は指示的な代名詞とも考えられ,文中での名詞 類と動詞類との関連において割に自由にその位置を変えることができる(崎山1990:206)。 この指示的代名詞は以下に示すようにオーストロネシア諸言語では様々な機能を発達させ ているが,この発達の方向性とその発達形は日本語のそれとあまりにも酷似しており,こ れは単なる偶然の一致でもなければ,借用でもないように思われる。それは以下で考察す ることにする。ここでの記述法は伝統的な記述方法で行う。 [13冠詞用法 [1」]定冠詞用法 この定冠詞用法はオーストロネシア諸言語にはあまり多く見られないが,、それでも指示 的代名詞*iから発達したものと見られる。この用法自体は本来のものではないが,それ でもその指示的面から分かるように,またその側面を直接残存させていることから,本来 の用法に最も近かった用法ではないかと思われる。 チャモロ語(Cha斑orro):i[Toppi登g 1973:132] (1) まpatgon l patgo難 [定冠詞]子供 「その子供」 (2)mag◎f i k◎raso澄一hu magof i k◎raso曲u うれしい[定冠詞]心一こ1単所有] 「私の心は嬉しい」 *:この表題の論文(1),(3)はそれぞれ九州大学大学院比較社会文化研究科紀要「比較社会文化第6巻」, 九州大学言語文化部紀要「言語科学No。34」に掲載されている。この論文は本来1998年「語源探究(6)」 に掲載される予定であったが,明治書院において1999年6月時点でその学術誌自体が急遽刊行見直しに なったため,ここに掲載するものである。 165 2 言語文化論究11 ビアク語(Bねk):i[崎山1990:206] ωromawa i romawa 1 少年 [定冠詞] 「その少年」 ◎以下言語の例文は二,三の例のみを挙げ,後は言語名とその引用先だけをあげる。 臼.2]人名冠詞 この機能は多分[1.肩の定冠詞用法から派生したものではないかと考えられる。それは 意味的分布の制約が定冠詞のどんな名詞にも使用できるより広い分布を示していたものか ら人名冠詞の生物,特に人間のみに使用できる冠詞になったからである。しかしながら, この機能はそれほど一般的ではなく非常に限られた言語に見られるのみである。それはも う一つの代名詞的用法をもつsiが主にこの人名冠詞的用法をうけもっているからであろ うと考えられる。ここでは1例文を示す。 モタ語(Mota):量[崎山1990:206] iVat i Vat [人冠]Vat 「ヴァト」 [2]人称代名詞用法 [2.1]一人称単数代名詞用法 1は一人称単数代名詞として使われるが,これはオーストロネシア語族の多くの言語で 三人称単数代名詞から派生している。次の例を見てみる。 ソンソロノレ言吾(SonsoroD:i [Capell l969:38-9] (1) ibaむγφ [1969:38コ (2) i tei matakむ [ユ969:38コ i ba償γφ i tei matak並 [1単]見る/見た [1単]ないこわい 「私は見る/た」 「私はこわくない/なかった」 トラック語(Trukese):i[Capd11969:55] (1)lfad甑ad並pφ1unりe.i (2)lbwe dta pφ1uη.om l fad道fadむPφ1燗e-i l bwe tita pφluり一・m 切情]かぶる帽子一[1単所有] [!単][未来]かぶる帽子一[2単所有]] 「私は帽子をかぶる」 「私は君の帽子をかぶる」 ギルバート語(Gilbertese):i[Cowe11195玉:9-31] (1)itaag辻a te amarake [1951:9] i tangjぼa te amarake 166 「古代β本語とオーストロネシア諸言語における一形態の同源性(2) 3 巨単]好む [定冠詞]食べ物 「食べ物がほしい」 (2) i重auia ataei [1951:9ユ i £auia ataei [1単]もつ 子供達 ヂ私は子供達をもっている」 [2.2]二人称代名詞用法 iが二人称代名詞として使用されている言語は非常に少ないようである。ここでは例を 一つだけ挙げておくが,具体的な使用例はまだ見つからない。 サカオ語(Sakao):i[Guy 1974:41] これは本来は三人称代名詞であり,一人称代名詞を経て二人称にあるものは移行したの ではないかと考えられている。それは以下に見るように,三人称代名詞の用法が主要な用 法の一つと考えられるからである。 古代日本語ではこの二人称代名詞の用法が主であり,それは一人称代名詞からの派生で はないかと言われている。さらに上述したように,本来は三人称代名詞の用法であり,そ こから一人称代名詞を経由して二人称代名詞へと移行したのではないかと言う説を提示し た。ここではオーストロネシア諸言語の具体例が少ないので確かなことは言えないが,そ れでもこの二人称代名詞の用法は両言語に共通して発達を遂げたものであると考えられる。 [2,3]三人称代名詞用法 本来の指示的名詞*iが三人称代名詞として使われるときはほとんどの場合単数として 表れ,複数として表れることはほとんど無い。これは後程見るが,この単数はより限定的, 特定的という範購を示すものに発達したのに対し,複数:はより非限定旧く一般的),不定 的と言う範躊を指すものに発達したと考えられる。これと似た用法として三人称代名詞接 辞iがあるが,これについては後節で取り扱う。まずいくつかの例文を見てみる。 トライ語(Tolai):i[Mosel 1984:93-U1] (1) ね 捻t iga kap ia [1984:94] 捻 ia宅 i ga kap ia [3単][強調詞][3単主格][時制]とる[3単] 「彼は自分でそれを取った」 (2) itangi [1984:108] (3) iga ruk. [1984=156] i tangi i ga 】ゴuk [3単主格]泣く [3単主格][時制]入る 「彼は泣いた」 「彼は入った」 シオ語(Sio) :i [霞野山 1990:206] 167 4 言語文化論究11 マクラ語(Mak慧ra):i[崎山1990:206] これらの例から分かるように,このiは単に三人称代名詞を示すだけでなく,主格とい う格をも示している。(1)では三人称単数は油で示されているが,これは本来*i÷*aから なるものであり,*iはここで問題となっているiの本来の形態である。 [3]述部導入詞用法 この用法は三人称代名詞主格から焦点を主格から述部に移行すると同時に述部直前に三 人称代名詞が必須的に存在することによって述部導入詞へと変化して行ったと考えられ る。即ち,一時的にはこの述部直前の三入称代名詞の存在が主格としての機能と述部導入 としての機能との両方が果たされた時期があり,その後,しだいにいつしか前者から後者 へと変化して行ったと考えられるのである。これは別な見方をすると,このiの直前の三 人称代名詞に付いた接辞という概念が軽薄化しその直後の述部に接頭したものという見方 に変化したということもできる。 この述部導λ詞はオセアニア祖語では一つの独立した機能として存在していたと言われ る(崎山1990:209)。いつくかの例文を見てみよう。 トライ語(Toiai):i[MoseH 984:36;92-3] (1) a 宅翌taha i va難a. [1984:36] a tutal}a i vana. [冠詞]男の人[述部導入]行く 「その男の人は行った」 (2)a£uta簸a i Inulm翌1疑m.[1984=92] at鷺ta簸a i muim縫hlm [冠詞]男の人[述部導入]空腹である 「その男の人は空腹である」 トク・ピシン語(T◎kPisin):i〔崎山1990:206] (1) em ig◎ [1990:206] em 三 90 [3単][述部導入]行く 「彼は行く」 古代日本語でもこの述部導入詞が見られ,その点では比較可能であると同時に,同起源 である蓋然性が非常に高い。それはこの導入詞が単に形態レベルの同源性ではなく統語レ ベルの同源性につながり,このような言語の中核の部分で共通なものが存在することはそ の同源性が極端に高いということを意味している。 [4]格不変化詞用法 この機能は強調用法から発達した, ある特定の状況においてある特定の格を示すことで 168 「古代日本語とオーストロネシア諸言語における一形態の同源性(2) 5 ある。この節では『格不変化詞』という用語を使うが,これは厳密に意味論上の問題とし て使っているのみで,問題となる言語において形式としての格体系をもっということを提 唱しているのではないことをここで断っておく。事実オーストロネシア諸言語では形式と しての格体系をもつ言語はほとんど存在しない。次にその例文をいくつか調べてみる。 [4.月呼格不変化詞用法 この格はこの[4]の範躊の中でたった一つしかない下位範躊である。これはこの用法が 前置詞,接辞などの範躊ではくくれないためである。 フィジー語(珊ia鍛):i[Sch乾1985:355-6] (1) iF亜pe, 鍛a ve五_vale cava ga [1985:355] i F遜pe, 鷺a vei-vale cava ga [呼格⊃フィリペ[定冠詞][分布格ト家何 [限定詞〕 「オー,フィリペ, どの家Pj (2)ltama-qu [1985=355] i tama-qa [呼格]お父さんイ1単所有] 「オー, お父さん」 (3) iSai! [1985:356] i Sai [呼格]サイ 「オー, サイ」 呼格不変化詞iは名前や肩書の直前に位置し,それが文中の主部に前置する。また呼格 句はイントネーションによって区別されるが,それは例文1と2に示されている。例文3 では相手に注意を促すために,呼格句だけで文が形成されている例である。 [5]前置詞用法 オーストロネシア諸言語の中には前置詞が色々な格を特定するのに使われる言語が数多 く存在する。下記のような前置詞が見られるが,実際にはここで挙げるよりもっと多くの 異なった前置詞が存在していることが考えられる。 上記の格不変化詞の節で述べたように,ここでの『主格』『対格』などの用語は全くの 意味論上の定義でもって使用しているのであり,その言語が形式上の格体系を保有してい るということを意味するものではない。 [5.1]主格用法 まず,次の例文を考える: プユマ語(Puyuma):i[土田1980] (1)iama li 169 6 言語文化論究11 i ama li [主格]父/おじ口単所有] 「父/おじ[主格]」 例文では1が主格前置詞として使用されているが,人称代名詞や関係節[単数のみコが存 在しない場合であり,もしそれらが存在する場合にはその直前に来る。 古代日本語でも接尾辞であるが,同様な用法が存在しているが,その時代にはもう既に 化石化してしまったものであると考えられ,その意味ではこの用法は非常に古いものであ ると見られる。従って,この古代日本語の主格接尾辞がオーストロネジア諸言語の主格前 置詞と同起源である蓋然性は高いように思われる。オーストロネシア諸言語内でもある言 語の前置詞が他の言語の接辞に対応することなどは一般にあることなので,日本語の接尾 辞がオーストロネシア諸言語の前置詞に対応しても全く不思議はない。 [5.2]所有格/属格用法 まず次の例文を見てみる。 ラヴォンガイ語(Lavongai):i[S宅amm l 988:11-21 (1) a ri vap i r撫a ke [1988:11] a ri vap l 蜘a ke [定冠詞][複数]男の人達[属格]村 この 「この村の男の人達」 (2) a pat i 1積 [1988:11コ a pat i 沁 [定冠詞]屋根[属格]家 「家の屋根」 (3)Marla,照Oai a ri鍛ana tatam l Deo.[1988:121 Maria, nuηai a rina-na ねねm l De◎ マリアこ2単][定冠詞]母親イ3単所有][2単所有][属格]神 「マリア,お前は本当の聖母です」 ブゴツ語(Bugotの:i[崎山1990:206] (1) na h賢賢 i aho [1990:206] na huu i aho [冠詞]沈み[属格]太陽 「日没」 (2) dathi i bo重he [1990:206] dathi i bothe 小さい[所有]豚 170 「古代β本語とオーストロネシア諸言語における一形態の同源性(2) 7 「子豚」 フィジー語(珊ia難):i[SchUtz l 985:458-9] (三) u1u 茎J◎ne 〔1985:458コ (2) v辻Laka ke 孟」◎ne[1985:458コ ulu i Jone v{naka ke i Jone 頭 〔所有]ジョン よい [分類詞][所有]ジョン 「ジョンの頭」 「ジョンの善良さ」 これらの例が示しているように,このiの用法は所有格か属格を示している。ラヴォン ガイ語ではiの用法は二つの名詞句の関係を示しているが,属格用法のみであり,所有格 は量では示さず前置詞si, ti, ke, kekeで示すようである(Stamm亙988=U)。 ブゴッ語では所有と属格の両方の名詞句の関係を示す前置詞iを取るようである。 フィジー語の例文1では前置詞1は不可分所有の塑に後続し固有名詞の趣に前置 している。このような句中でのiの位置は決定されており,それが前置詞iの設定条件に なっている。フィジー語の例文2では前置詞の直前に類別詞がある場合でこの類別詞はそ の直前の形容詞vi盤kaによって決定されているものであり,必須の品詞である。前置詞1 はその直後の固有名詞Jo鷺eに前置している統語的配置を取っている。このような形容詞 と名詞に挟まれたような前置詞は類別詞を必ず取る。 [5.3]対格用法 対格用法は一般に多くポリネシア諸言語に見られるとともに他の諸派にも数は少ないが いくつか見られる。次の例を見てみる。 フィジー語(珊ian):i[Sch就z l985:355〕 (1)A:au rai-ci Jone / au rai-ci Jone 「わたしはジョンを見た」 [1単]見る運他動]ジョン B:iceip / i cei 「言餐圭…)」 こ:文寸格] 言佳 A:iJo勲e. / i Jo!}e ‘ジョン’ [対格]ジョン ハワイ語(Hawa近a難):i[Elbert&Pukui l 979:52-3] (1)komo i ka lole [1979:52] komo i ka lole 着る [対格][定冠詞]ドレス 「ドレスを着なさい」 マオリ語(Maori):i〔Biggs 1996:91] (ユ)Kei te t面aRewi i ngaa kaawhe.[1996:91] Kei te t面 a Rewi i ngaa kaawhe [現在頁不定]連れてくる[固有冠詞〕レウィ[対格][定冠詞]子牛 「レウィは子牛を連れて来ているところだ」 171 8 言語文化論究11 (2)Klei te patu a Tamahae i ngaa kau. [1996:9娼 Kei te patu a Ta搬ahae i ngaa kau [現在][不定]たたく [固有冠詞]タマハエ[対格][定冠詞複数〕牛 「タマハエは牛をたたいている」 フィジー語の対話文の例ではこの前置詞iは孤立した環境で対格を示している。この構 文はまれであると言われておりiの代わりに。が一般的に使われるという[Sch疲tz 1985: 355]。しかしながら,このiは改新的な要素ではなく,非常に古い痕跡を留めているも のであり,oは改新的要素であると考えられる。 ハワイ語とマオリ語ではこの対格前置詞iは非常に広範に使われており,この前置詞句 は行為の終点(〉対象)を示し,結果的には対格的用法を示している。iの他の用法はポリ ネシア諸言語ではこの対格用法と直接関係しており,究極的には指示的代名詞の機能に 遡る。 この用法も古代日本語しいては日本祖語の対格用法と完全に一致するが, これも対象 を指示し強調するという点において共通しているので,同起源ではないかと思われる。 [5.胡処格用法 処格用法はオーストロネシア諸言語では非常に一般的な用法の一つであるが,特にポリ ネシア諸言語では他の関連した用法とともに広く使用されている。この用法は空間におけ る指示を表す機能,即ち行為の空間的指示の機能を示しており,本来の機能に近い機能で はないかと見られる。次の見るのはそのいくつかの例である。 カロ・バタック語(Kar◎一Baねk):i[Woo11ams 1996:99] (1) 三(童auh一(丑auh 聡ar重k破idah enggo r尋h beru GiRt溢9.[1996:99] i dauh-dauh 難ah k鷺一idah e簸ggo rξ…h beru Ginting [処格]遠く一遠く [奪格][1単]一見るすでに来る女 ギンテン 「遠くからベル・ギンテンがくるのが見えた」 (2) i leb6-leb6 ke豆as [1996:99] i lebξ…_leb6 kelas [処格]前一罪 授業 「授業の前に」 ギルバート語(Gilbertese):i[Cowe11!951:43-7] (1) irak銭d-u [1951:44] (2) inako [1951:47] i rak面.u i nako [寺格]横一[1単所有] [処格]下 「私の横で/に」 「下で/に」 ハリア語(}{alia):1[A豆1en I987:14;21] (1)imam [1987:14] (2)ilehana koru[1987:14] 夏72 「古代巳本語とオーストロネシア諸言語における一形態の岡源性(2) 9 1 mam i 茎eha麺a koru [処格]前 l掌側]遠い 大変 「前(時間/空間)に」 「大変遠くに」 (3)larn e加s-u-m iki◎u i環1aha [1987:21] 1anユebus_u_m i kio疑 i u韮aha [1複除外][動詞化]走る一しまう一[挿入子音][方向] 洞穴[処格]薮 「私たち(除外)は薮の中の洞穴に逃げ込んだ」 ボーマ・フィジー語(Boumaa F”藤):雲[D姐◎麓1988:152-3] (1)avale l Waitabu[1988:153] a vale i Waitab猛 〔固有冠詞]家 [処格]ワイタブ 「ワイタブにある家」 (2) ile’utu [1988:153] i le’utu [処格]森 「森で/に」 マオリ語(Maori):i[Biggs 1996:91] (1)ka noho teeraa ta燕ga宅a i too簸a whare.口996:122] ka n◎h◎宅eeraa伽gata i toona w蓋are [導入詞]住むあの 人 [処格]彼 家 「あの人はその家に住んでいる」 サモア語(Samoan):i[Mose1&H:◎vdhauge獄1992:144] ハワイ語(Hawa麺an):i[Elbe枕&Puk掘1979:122] 一般的にカロ・バタック語,バリア語,ボーマ・フィジー語が示すように空間だけでな く時間においても処格iが使用される。しかし,ギルバート語に見られるように空間だけ に限られる事があり,これはその派生方向から言えば,全く当然のことと思われる。 カロ・バタック語では処格前置詞iがある特定の重複語とともに使われるが,それはあ る意味での不定性,不確定性,一般性を表しているとも言える。問題となる場所がある特 定の場所を示すというより相対的,抽象的である場合,例2の1eb6「前」のような場所を 示す名詞が規則的に重複される[Woo11ams 1996:99]。 もしこのような前置詞や接辞がある言語に見られる場合,他の場所に関連する格前置詞 や格接辞が見られることが多い。それは本来の指示的な意味をもつ代名詞からの派生であ ると考えられる。多くのポリネシア諸言語ではこの斜格前置詞が見られる。 古代日本語には処格用法は見られないが,平安朝の経典に見られる。また,古代琉球語 173 10 言語文化論究11 にもこの用法が見られる。従って,日本祖語にはこの用法が存在していたのではないかと 思われる。このことはオーストロネシア諸言語の処格用法と完全に一致し,同起源である と考えられる。それを裏付けるものはその他の多くの用法が一致するということであり, 総じて体系全体の一致と言うことを意味し,同起源の信慧性を非常に高める。 [5.5コ方向格用法 方向格前置詞iは旧格前置詞同様に多くの言語で見られるが,行為の方向や終点を示す。 その例をいくつか挙げる。 バリア語(Halia):i〔A11錐1987:21] (1) 夏a「織 e bus-u一!簸 i kiou i u茎aha [1987:21] lam e bus.u.rn i kiou i ulaha [1複除外][動詞化]走る一しまうイ挿入子音][方向]洞穴[処格]薮 「私たち(除外)は薮の中の洞穴に逃げて行った」 ハワイ語(Hawa銭a簸):i[Elbert&Pukui
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