国際公共経済研究第23 号 平成 24 (20 12) 年 9 月

く研究ノ ー ト> 電子書籍アクセ シビリティに関する出版社アンケート

要 山口 湖、 青 木千帆子、植村 (立命館グローパル ・イノベーション研究機構) 松原洋子 (立命館大学大学院先端総合学術研究科) <研究ノート> 電子書籍アクセシビリティに関する出版社アンケート A questio nna ire survey of publishers about the accessibility of e- .

立命館グローパル・イノベーション研究機構 山 口 湖 、 青 木千帆子、 柏村 要 立命館大学大学院先端総合学術開究不| 松 原 洋 子 Ritsumeikan Global Innovation Re search Or ga nization Sho Y AMAGUCHI ,Chihoko AOKI ,Kaname UEMUR A Ritsumeikan Gr a duate School of core Ethics and Frontier Sciences Yoko MATSUBARA

AB STRACT: This This paper attempts to g ive an outlook on t he curr ent st at e regar din g the efforts made by publishers to improve the acces si bili ty of e-books . Authors conduct ed a questionnaire sur vey with 135 publishers asking abo ut the opinions held by those working in th e ind u stry regarding the issue of acces sibility. The results sho w that that the initial c oncrete measure that has to be impl eme nted in order to ensu re the accessibility ofe -books is to to be gin the process of sharing of i nformation among the publisher s.

キーワード: 電子三占籍 、アクセシ ビ リテ イ、出版社 Keywords: e-books ,a cce ss ibility ,ublishers

1. はじめに 社からはテキストデータが提供されているが、多 くの

これまで 視覚障害者をは じめとする読古陣吉右 (1) の 場合提供はなく 、いわゆる「臼炊」に頼るほかないと

多 くは、印刷された書籍を読む ことが 困難であるため、 いうのがこれまでの呪状である 。

ボランテ ィアや福祉機関の支援のもと 、点訳や在訳を そこに、 2010 年の「電子書籍元年」が訪れた。電子

通し て 読書をしてきた。 I T 技術の ~Pk 以降、スキャナ 害賠の中には、パソコンやブ y クリー夕、一等に紺み込

で紙の木を読み取り 、OCR 処理を行 うことにより、 支 まれた背声読み上げ装置で、発売当 初から i白J支聞いて読

援の呪場でも印刷物からテキストデータを抽出するこ 書する ことがで きるも のが奇場 した 。つ まり、 電子書

とが可能になった (石川 20 04)。テキス卜テー タは自 籍が普及すれば、電チ書籍内のテキストテ品ータを音声 動点訳 ソフト や背戸読 1'. げソフトで点字や音声に変換 読み |ゐげ機能を通 じて 読み IJt ることがで きる。電子

できるため、点 訳や音訳の作業の効率化が図られるよ 書籍市場が立ち上がる ことで、これ まで点字図書や録

うになった。 しかし、この ような方法での書籍の テキ 背図書に頼って読古を行ってきた多くの読書障育者

ストデータ化に は依然 として 多大 なコストと 時間がか も、一読者 として 書籍を購入 ・利用する事が期待され

かり、読書障害者が読みた いときに読みたい本を読め る。 つ まり 、障害者は健常名 とliiJ じタイミングで 「読

る状況にはない。例えば、 1 冊の本を点字や古戸 に変 みたいときに百tみた いオt をl売む」こ とが‘可自 iになる。

換して読書可能にするために、テ キストデータ化して 実際に米1:Ii]では 、すでに Amazon の Kindle や、 Appl e

校正するのに要する 人件費は、立命館大学での実践例 の iPad で購入した屯子苦A 籍の多くが読み上げ可能な

では約 3 - 4 -)J 円、 期間は早くて 1 か月 程度を要する 形となっている 。そのためには、屯チ杏籍なら ではの、

(植村 ・山 IJ ・111 井 ・鹿島 2010) 。ま た、 一部の出版 文字の拡大機能や音戸読み上げ機能と いった 、「アクセ

244 244 - Llil 際公共経済研究第23 ザ 20 1 2 年

[nlernationaJ [nlernationaJ PubJic Eco t1 om y Sludic s Vo J. 23 2012

シビリティ機能」が必要とな るが、 日本の呪状ではそ 12 円31 日である。アンケ ー ト調査の実施対象は、 1 ) 一

うした屯子暫和や機能はほとんど普及していない。 般社 団法人 円本電子書籍出版社協会に所同する出版

アクセシビリティ機能を 備えた ~lì -[- 書籍の普及実現 社、 2 )一般社団法人電子出版制作 ・流通協議会に所

のためには、このような機能に対 !必 した IG 子世矧 属する 山版社、 3 )円本屯子山版協会出版社、 4 )屯

フォーマッ ト、 デノて イス、 ストアのビ ューア ・アプ 1) イー書 籍 を考え る出 版社の会に所/,-1':,する/J't版社のうち、

などの条件が líì'~ う 必要があ る (UJ 仁I 2 0 11 ) 。本 1i) f ~".: で・ rl+',版年鑑2010J に掲載されている 1.1 ',版社住所鉢に11:,

は 、こ のうち~1.1 子担:科目作成 の起点 とな る tlJd~.Si に 1工 1-1 し 版社として掲載さ れ、書籍を",心に出版している出版

た。先行研究には任意に選んだ出版社25 社 について 、 社、合計 135全1 : とした。アンケートは、質 H:HiL~巣を科出

許絡のテキストデータ提供状況を詳細に調査した植村・ 版同体~J~務局より E メ ー ル、ファックスあるいは会識 要 (2008) があり、テキス トデータの提供/ 非提供を の坊を介して配布 し、 E メール、ウェブフォームにて直 めぐる IH版の状況とその背景を具体的に知ることがで 般住|答してもらう方式、およひq旦|答川紙を作,'1',版|寸|体

きる。しかしこの論文は、印刷物として出版された担: 事務局より返送してもらう )J 式にて実施した。 籍のテキス トデータ提供に|羽 心の中心があり、ボーン 質問項目を表 1 に、アンケートに用いた質問紙票を

デジタルの屯子111: 持出版という 文脈で検 討されたもの 1:;< 11 に、ウェブフォ ームのスクリーンショッ 卜を|ヌ 12

ではない。また、 i' Jl i]査が実純 されたのは2007 年 8 月か に示す。質問は 7 項 1::1から構成され 、 H こ屯子書:特出 らはJ-! 未であるため、2010 年以降では電子書籍 をめぐ 版経験に|刻す るもの、 テキストデータ出1M 予峨に|珂す る出版社の15 i抗 は大きく変化 してい ると考えられる。 るもの、書籍のア クセ シピリティに|刻するものの 3 つ そこで本仰f究では、後A のよう に LI 本の';G: .. f- /-I '(版にお に分生al される。

ける業界団体に所属し 、屯子書籍を 出版している (~I 't!版

社を対象にアンケート調脊ーを実施し 、 福子 ili:符と l~:lr} 3 . 結果 と考察 : ア ンケート に見 る電子書籍市場の現

アクセシビリティ IbJ 上への考えと 取 り組みに |刻する、 状

出版社の引状を H月らかにすることを目的とした。 iiii 述の辿り、木アンケー卜は 1.1 広子持1:)1 1,'1' ,版経験 に|県lするもの、 2. テキストデータ提供経験に|刻する

2 . 方法 もの、 3 . 沓:絡のアクセシビリティに |刻するものに大

調マ 7. にあたっては、立命飴グローパル・イノベーショ 別 される。 以下では各項目について詳細Hに見てし、く。

ン研究機桝フ。 ログラム 「 電子書籍普及 に 伴 う説 ~I~: アク セシビリティの総合的研 究J (h ttp :// r- iris.jp /) の rt'J' , 3 - 1 電子書籍出版経験

版社アンケー 卜実純 チーム」が実施主体 となった (2) 。 アン ケートではまず、 ".1:! :二r告:絡の i:l:'t! tbi 経験について アンケー卜の実施期間は、 2011 年11 月2lF I-2011 Jf. 質問 した。結果 を図 3 に示す。 Inl 符のあ った71社のう

表 1 ア ンケート 調査質問項 目

(1 )御社は今までに、電子 書籍を出版したことはありますか。 (2 )屯子舎新は次のうちどのようなデータ形式で .m 版されましたか。 ( 3) "伝子科絡は次のうちどの ス トアで山版されましたか。 (4 )屯子古紙のストア、デ ータ形式によっては、ス トアで販売した形式のままで青戸読み上 げや点字変換が可 能となり、アクセシビリ テ ィが高 まることがあります。説押附害者のア クセシビリティに配成した11 子 ;!?絡を山 版する場合、格;11 行:はどの ような方法で対応、あるいは検討されますか。 (5 ) アクセシ ビリ ティ に菌己慮、した屯 千古和のt" l' d出を l材開tにしている要因は、1nr であるとお考えでしょうか。 (6 ) 修jI社 は今までに、視覚障害等てお22昨が i本|別であると いう限 山で、紙の木のテキストデータ提供を依頼され たことはありますか。 (7 )その 他、首イ・司:柘に 関 して御社のご72 兄がございましたら れ山にお書 き くださ L 、。

- 245 ー 電子書測に関する凶線拡7 ンケF ト 立..., 1羽グo- パ'" イノベーション続究機摘 f尊子if 符併2えに伴う総司摩川 リγフリ ー化の臨合的観究 柾RlS )J rt. 命師夫持制ヲ 担プログヲ J・f電子寄胃袋aに持う絞和叩アヲリ叶むの踏命的額約で官、下記町盟闘で明概 It"対 象に電子書館のアクセシピP ヂイ伝聞するアンケー争 !II斑を従飽 いたし,.寸. アンケー H お瞳 甥聞は 含011 '" 11 JI21 刊~叩 11 停 12 R 31 fIでナ . 榔aをにおかれましては.本筒車内拘舗を Z艇 とご憶力'l:1I 9 !1'すよう.阿買 およ るし〈対潤いゆし上げ:lす.

( 1 ) 醐 加が'".でに、 電子宮容符 !'HI 服したことはありま守れ

1 める ω 世間 (2) ,、

2、ない 司質問 (4 ) ~

(2) 管区乎'11暗 はD<の うちどめよう必デ四タ形式?出離され* したa、該当するもの全てに0 '1:おつけ〈ださも、 I 鋪0・PDF 2 テ訓ヤストつ d PDF 3. 3. XMDF 4. E- PUB ふ b∞k

6 , t:q)他{

『 貴闘 (3) ,、

( 3 ) 電子iI稽 l:t~のヨら I!のストアで開眼されましずヒ泊、組・句する bの会 ξ に0 '1:1< つυ ぐだ各も、

1. 1. カW 品.KElt (角 )111 2. B明 kl. h .t 3. 3. ~k:Pl~ce (東 芝) ". BOOKPUB

S. B柑 uV (高士楢 》 O. 0i'00¥ '明

7. 7. OAL~AGOS ST Ol ミ.E ISha t}) ) S. hom oi 担Df a.c to (品骨宮町 。ω 9. 9. USIMOB 偶孟説。,. (.叫 叫 Ra b剖 {衡実)

図 1 アンケート調査質問紙票

岡 崎村品ぷ~議f v減刷仇I

竜平包即ご慣する泌極性アンケ、ー ト ......

.. .. 有' .,・ g Jl:.,.'&1!・ U:' lIIl" 包4・鯵民、幽 ...、'.t"t. C: ".t: uu 't )' fl lill 問 F 日 . .,内亀 町字 国 '胤 V S 叫帥叫 問自

....・・. = ・" ・.・ 匁 ...嘗脚民"、 .L~ tJo.f,:l.~量電 " C 肺凱・W 純届興情。。 ".初乳 n. ロ_,.恥・ 'UJ O 厳司。岬

ロ ・掃 ... V f]J 1唱 J

白 h 倒 閣 自 制 A 仰国,.,曲れ".岬, 円 ゐ銑岨d 制・ c制-, 図 2 アンケート調査ウェブフォーム

ち屯子書籍の出版経験があるよ1: 1版社は64 社、 90.1% で

あった。

続いて 、電子書籍の出版経験がある出版社64 社を対

象に、出版された電子書籍のデータ形式について質問

3 した 。選択 肢は、 1. XMDFC )、 2 画像 PDF 川、 3. .book 料、4 . テキス 卜っき PDF 、5 . EPUB( 的、 6. そ の他であ った。本調査においては、文字がi画像化され

ているか 、い な いかは 音声 ~31ê み上げ対応において非常

に重要なポイン卜であるため(7) 、画像 PDF とテキス卜 図 3 電子書籍の出版経験 っき PDF に分けて設聞を設置した。

結果を図 4 に示す。 X MDF による l出出':1:' ι' J}版 f坂反尉t経J孟E験のある/

版社が品 も多 < 4位2社、画像 PDF によ る出版経験のあ

- 246 - |王|際 公共経済制究第23 サ 20 1 2年 lntern at iona l Pllb lic Econom y Slllclies Vu l. 23 2012

Discover( '7) 、 7 . GALAPAGOS STORE (l 8) (Sh arp) 、 EPUB ,6

8 . hon to/2 D facto (l 9) (c1 oco m o) 、 9 . LISIMO Book Store (20) (au) 、 10 . Raboo(2') (楽天)、 11 テキストっき R ea c1 erS tor e(22) (Sony) 、 12 . Softbank ブックスト PDF ,21 アロ旬、 13. T SU T A Y A (2 4)、14 . VOYGER

STORE (25) 、15. Ya hoo 'フ、 ックス卜ア(26) 、16 . 紀伊l些|

同書庇 B ookWeb (27) 、17 パピレス(2 町、 18 パブー(29) 、

19 ノfブリ (30) 、20 ビットウェイブックス(3' )、21 . 1= 1

社ストア をアプ リで提f共、22. その他であった。

図 4 電子書籍のデー タ形式 M; 巣を図 5 に示す。最も販売j百が多かったのは、

honto/2 Dfa cto (d oco l11 o) で40 社、続いて Boo kLi ve

る出版社が32 社、テキストっき PD F が21 社、 book が が35 社、R ea c1 erStore (Sony) が32 社、 GA L APAGOS

28 社、 E PUB が 6 社という結果がえられた。また、そ STO RE (Sharp) が32 社、 ノマピレスが30社、 LISIMO

の他と回答した,': 1:', 版社の採用したフォーマットとして Bo ok Store (au) が29 社、紀伊|戎 |屋 書庖 BookWeb が

は、 MC C<叫が 11 1: 1:採用されていたのに加え、 BookSu rf - 25 社、ビッ トウ ェイブックスが24 社、パブリが24 社、 ing (9) が 3 干上 ActiBook (l O) 、CEBX (l l) 、txt 、アフ。リケー Rabo o (楽天)が 22 初、 B ookPlace (東芝)が 20 社、

ション、音声のみ XM DF 、iアプリ、独自フォーマッ Soft ba nk ブックストアが18 社、 BooksV (富士通)が

ト (PDF ベース)という回答がそれぞれ 1 社ずつあげ 18 相会、TSUT AY A eBOOKs カ江 5担;、 |司 ネ土ストアをア

られた。 プリで七日fj hされている出版社が13 ネ土、 Yahoo! フι ックス

また、電子書籍の/J:',版経験がある出版社 64 主1: には、 トアが 11 社、 VOYGER STORE が 9 1: 1:、ノ fブーが4

電子書籍を!以売したストア(オンライン帯応)につい 4土、 BOOK -i 証明TALKER (角川 1) カ"4 ネ上、 BOOK P UB

ても質問した。選択肢は、 1. BOOK す WA L KER (l 2 ) が 3 社で‘あ った。その他と回答した出版ネj が電子書籍

(角川1)、 2 . BookLive (l 3 )、3 . BookPlac e川(東芝)、 を販売した書:尼?としては、 App Store (32) が11 社、 e- 33 4 . BOOKPUB (I旬、 5. BooksV (l 6) (寓上通)、 6 . Book Japad )が 3 社挙げ られていたのに加え、白羽

e-BookJapan e-BookJapan BOOKPUB パブ} BOOK 会WALKER (角lr[) VOYGER STORE AppStore AppStore Yahoo! ブックストア 自社ストアをアプリで提供 TSUTAYA eBOOI{s Softbank ブックストア 8 BooksV BooksV (富士通) i8 Bool ビPlace (東芝) 20 Raboo Raboo (議実) 22 ビットウェイブックス 24 ノT ブリ 24 紀伊箇E量管沼 B ∞kWeb 25 LIS IM: O Book Store (au) 29 パピレス 30 ReaderStore ReaderStore (So ny) 32 GALAPAGOSSTORE (Sharp) 32 BookLive BookLive 35 hon hon tol2Dfacto (d ∞ omo) 40 。 20 40

図 5 電子書籍販売ストア

-247 - HP 、直常電子書!占 、 シナ ノブッ クス(3 ,,)、we b.DE. 依と提頼が供てさあは.dれるしたがなこ、か 一 book( 町、教科 書ガイド WE B ショップ(36 )、紀伊問屋書 5 m Net Li brary (3 7) 、丸普 K nowledge W orker( 刊)、読書: '一

端末にバ ンドル、 TMACC 39 )、雑誌オンラ イン(40) 、カ、ラ 依頼されたこ ケ一系電子署!古{州、 A ndroid M arke t'問、 au one マー とがあり、提 イ共した ,12 ケ ッ ト(43) 、D AB OOK 、i楽譜 sty le'州、ぷりんと楽郡(, 15)

という回答が各 l 件寄せられた。

3 - 2 テキストデータ提供実態

紙に印刷 された本を視覚障害者が読もうとするとき 図 6 テキスト データ提供依頼経験の有無

の従来の方法と して、ボランティ アなどの助力によっ

て朗読したものを録音する音訳か、点字に変換する点 アンケ ー トからは 7 告11以上の1'+ '1 版社がテキストデー

訳での対応が挙げられる。点訳の作業は、 自動点訳ソ タの提イ共依 1頃を受けたことがないとい う;現状が浮き }NJ ;

フ トが用いられる が、これにはテキス トデータが必要 りとなった。これは、テキス トデータ提f共のニーズカ当

になる。そこで、仇iオりま 、スキャ ナ と O CR ソフ トを月 ] 者小、のか、こうした仕組みが視覚障害者の聞において

いて~;lí;のオz からテキストテ会ー タを 刊さ)j比してきた。 しか も一般的な物として知ら れていないかは本アンケー ト

し、 この作業では、慨にデジタル化 されている出版者 だけでは判らないため、より詳細な調査が必要な項目

の DT P による組み版工干呈を経て印刷 された本をス である。

キャニン グし て、再度データにするという工程を踏む 一方、 2 害IJ 強の出版社がテキストデータ提供の依頼

ことになる。また、 O C R ソフトによるテキス トテ'ータ を受けていた。テキストデータの提供を行う場合、お

化 は、文字の誤認識を修正する必要があり、ここに膨 よび行わない場合に、 出版社 が挙げる理由につ いては、

大な労力を裂する。実際には、D T P の段階で、紅IJt反デー 限られた出版社に対してではあるが、fi ij出のj、直村

タの内部にテキ ス トデータが存在しているため、本来 (2 008 ) による調査があ る。その理性!としては、テキ

ならばこの デー タを 点訳等に流m IJ~,来た方が、作業主i: ス トデータを図書館等には渡すが、後製が無制限に自

は大幅に削減出米る。このため、祝党陣害者や点訳を 性! なデータを佃人に波すことを懸念する戸や、党え書

行うための ボランティア団体の施設、図書館等は、 出 きを交わす上で複製を許諾するなど、様々な事例が見

版社に対し てテキストデータの提 íMt~ ~頃を行 って いる 受けられる。しかし、 実態 として出版社と図書館、ボ 場合がある 。 ランティア或いは伊l人間での統一的なテキス トデータ

そこで、今までに、祝党障害等で読書が同罪Hである 提供と利用の枠組みが形成されているわけではない。

とい う理由で、紙の木のテキス トデータ提供を依頼さ

れたことがあるか、およびそのような{火頼に対する 対 3-3 アクセシ ビリティに関する意識

応の実態 について質問した。 従来は、 紙の木から OC R を経てテキストデータを

結呆を |玄16 に示す。「依頼された ことがあり、提供し 作成したり、 11',版者のテキス トデータ提供を !こI:Jいたり たJ と答えた ,'+'1)坂社 は、12 社 (16.9% ) であり、 「依頼 して、点字デー タの作成や、音訳データを作成 して き

されたことがあるが、提供はしなかった」 と答えた 出 たが、現在では技術革新により、普及の始まった電子

版 社が、 5 相 (7 .0%) であった。 一方、「 依頼された 書籍を購入 して、 そのまま 電子書籍のデータを青戸読

ことはない」と答えた 出版社は、54社 (76. 0% )であっ み上げ機能を用いて利用する事も可能とな った。実際

た。これらの出版社が提供を依頼されたときに、提供 に、米国の Arnazon 社の電子書籍端末Ki ndle では、

をするかしないかについては、不 1りlである。 K ind le ス トアで附入した大多数の書籍を音声読み上

- 248 - 国際公共経済研究百~23 り 20 1 2年

lnternati onal P lI b Jic Econo ll1 Y Sllldi 巴5 V OJ. 23 20 12

げ機能を用いて「聴く 」事が出来る 。Apple 社の iPa 紅吋di ビリティに配慮した屯子書籍の I~~I 版について 、 111 J らか

、 等でで、も 、i氾Bo ∞}沿 oks ストアでで、 '1 購悦入した手芋有iti. 宗草軒布を同様に読むだだ の声 、Jhl-. ;、 、少 なくとも検討をしていることがうかがえる。

けでで、なく 「聴く 」事カがf 可能である。米国の屯子苦 これらの回答を得た出版社については、アクセシビリ

場でで、はこうした取り組みが笑現段階に 至つており 、障 ティについて一定の I,iij 向 きな姿勢をもっているとい

害者も、健常者も、同じタ イミングで、読みたいとき え、何らかのインセンティブが働けば、実際に出版す

に読みたい本を聴く事ができるのである。しかしなが る可能性が考えられる。

ら、口本の電子書籍市場では、多数の電子書籍テ。パイ I~I 答では「こ の極の電 -[書籍の,lh)~j を検討していな

ス 、 電子守l}~*~ ストアが立ち上がりをみせ、電子書籍数 し、 Jの27 社が最も多いが、今後、「関心はあるが、具体 も増加しつつある rl :1で、こうしたれ抱く J 事の山来る 的な方H、が判らな い」の21社について、アクセシブル

電子書籍はわずかである。 山 il (2011 ) が述べる通り、 な電子書籍を 1'1 ',) 坂するためのワークフロー及び必要な

この要凶には機々なものがあるが、本アンケ ー トでは、 スキルが具体的なものとなれば、実際にアクセシブル w版社を対象として、電子書籍のアクセシビリティ 全 な電子出版を行う可能性も考えられる 。 般に対する意識訊l査を行った。 最後に、アクセシビリテ ィに配慮した電子書籍の/1',

設問では、出版社が読書障害者のアクセシビリティ 版を困新iにして いる要悶についての質問を行った結果 に配慮した電子苦籍を出版する場合、検討、対応する が、図 8 である。「手間・コス トJで想定して いるのは、

方法について質問した。回答は、複数回答刊として該 屯子書籍を 7主)士 i読み上げ対応にするために新たに追加

当するもの全ての回答を求めた。結果はlさ17 の通りで して必要となる作業やそのための人的コスト に対する

ある。最も凶答が多かったのは、 「 この極の 'i~ -f 11干籍の 懸念である。「著作権処理」では、契約の締結方法によっ 出版を検討していないJ の27 社 (38.0%) であった。 ては、再許諾が必要となる場合が惣定される。「ス トア 続いて多かったのが、 ilU卜 心はあるが、具体的な方法が 対応」では、出版社。!I]が電γ書籍の音声読み土宇げに対

判らなし、」の 21 社 (29.5%) であった。その他には、 応する 7言、 l合lを持 っていても、現実には電子書籍をl以売 「電子書籍を音声読みJ げ刻応のストアで販売する J しているストアが音声読み上げ機能に対応しておら

の14 杜 (19.7%) 、「求めのあ った 他人・ 1:2¥ 1告:館等に対 ず、実現手段が皆無に近いことが考えられる 。「アクセ し書籍本文のテキストデータを提供する」の12 全l シビ リティに関する情報が不足していること J では、 (1 6.9%) 、[電 子書籍を DRM フ リーで販売し支媛デ 出版社側が読書障害者の書籍アクセシビリテ ィ向上 に

バ イス で利用してもらう j の 3 社 (4.2%) という結果 関心をも っていたとしても、どこからどのように手を

となった。 つけてよいのか、そういった情報が不足していてわか

最後の 3 つの回答を行った出版社は、慨にアクセシ らない場合を惣定した。

電子喜善籍を DRM 鐙禿1 求めのあった個一一____. す 一一一 イスで科 人 ・図書書館等に A a もらう 対し書籍本文の a 〆 テキス トデータ この穫のi1il子書 を提供する 12 籍の出版を検討 していなし 、27

電子音書籍を音声 読み上げ対応、の ストアで販売す る.14

図 7 読書障害者のアクセシビリティに配慮する方法

-249 - 電子書籍販売に--一 利用しているス トアが読み上げ 等の機能に対応 していない.22

アクセ シピ リテ ィに関する情報 不足 29

図 8 アクセシビリティ に配慮、 した電子書籍出版を 困難にしている要因

結保は、「手間 ・コ スト J を理 由にあげる 11',版社が47 配信にかかるコスト以上の売上予測ができに〈 いこ

社、 i .flf作権処 却 に |刻する問題 J を翌日 l力としてあ げる ,'I~ と、 などからしばら〈凍結 ・保問状態である。 版社が37 社、「アクセシビ リティに閲する情報不足」を 理由 としてあげる 出版社が29 社、 「ストアの未対),包」 を ウ)サイト運常者との収益分配構造が 、裂状のJf x次と

互ll ltlにあげる 11' ,版社が22 社であ った。このことカか為ら、 おj程度の割合に整備される状況であれば、電子出版へ f屯E子f刊l円! のシフ トが進むと考えられるが、現状の料率では、中 f何可カか‘ 一つをク リアすれば進立む、j というものでなく 、彼 小出版社は厳しいも の と考える。 合的な問組 を一つ一つ解決 していかなくてはならない

ことがうかがえる。 分類② 屯子 ;書籍展 |井j に積極的 な J, U~平

次に、電子書籍の特性と、白才 j: 11 "版物の傾 向から、 3-4 自由記述 :f !.'1 極的な展開を想定するな兄として次の立見がみられ 上記ま での設問項 目以外に、アンケー トでは 自rll 記 た。 述糊 を設けた。そこでは以下の記述が見 られた。桁捕

の数々は、 iむ.r1lr ff~li のアク セ シ ビリ ティを考える上で エ)弊必;の出版物は地図、旅 !i ヌゲイドブックが主力で の多様な示唆を料ることができる。ここでは記述の傾 あり 、 すべて実用的なもの。:直子コンテンツとして 向にあわせて 5 つに分類 ・YH ff: 理した。 は、 もっと も親和性が高いと認識し ており 、 在籍スタ イルにこだわらず、あらゆるフォームに舵極的に取り

分類① f!Iイ -千!?新そのものに対する 懸念、様子凡 組んでいこうと考えている。 まず、 屯子守新ーそのものに対して 、現段階では級々

な要因から本~私的な取 り組みは時期尚羊 と捉えている 分類③ 電子書籍アクセ シビ リテ ィ向 上 に,jij 向きな戸 窓比として以下の 3 つがみられた。 次に、電子書籍のアクセシビリティを向上 させる上 で、前向きな取り組みを検討している意見 として 、以 ア} まずは若諮問i向けの電子書籍を展開したいが、 コ 下の 5 つがみられた。 ストや需要を見ながら取組む。

オ) 2012 年夏を目標に eP! /o3 (LJ/? .!Y 付き)を提供す イ) (/1校刊行物の ) 電子化、および配信も社内で、i議 る販売底と提携し配信実験を部始予定。その e.Pt to3

論している。しかしながら、 電子書籍ポータルサイ ト 作業工濯で .lJ A/SY3 J. 援も作成し 音声朗読 {肉 戸、 が乱。:しすぎてもええだ繋間期であると判断せざるを符な オーテ'ィオブック ) を提供する作業ラインを策定する

いこと、 7T 楽書ーのような専門書の電子配信ーをしても 、 予定。 .lJ A /SY 3 での販売がなければ実験と い うスキ ー

-25 0- 国際公共経済研究第23 サ 2012 {f Internationa l Pub liιEconomy Studi es Vo l. 23 2012

ムでサピエへの提供を考えている。 シ)業界全体としてアクセシピリティに関する理解や

認識を高める事が主主要と考える。

カ)アクセシピリティに関しては 、.E P{/B フォ ー

マットが考慮されており、当社も導入を検討。今後、 ス)弊社で発行す る書籍の多くが、{列 'Ij ;i 主 ・表・脚注な

霞際標準である .E PO.B に対応した竜子書籍端末が市 どを合む複雑なレイアウトであるため、読み上げは困

場に増えることにより、閲覧環境が飛躍的に改善され 難と思われる。こういっ たたぐ いの書籍についての読

ることと期待している。 み上げのルールが確立されると、取りii/ みがし やすい

と思う。弊ネi では検定教科苦を発行しており、今年度 キ)地方の出版社として 、貴重な地方文化を守る為に より拡大教科書を発行しているが、作成のための費用

電子書籍の配信サービスを開始した。音声・動画の同 11 担が重くのしかかっている。高等学校の教科書は i

時配信のシステムを独自に関空し、 アクセシピリティ -!11! 当たりの頁数が300 ページを超えるものもあり、拡

の優れた電子書籍の配信を拡大したいと思っている。 大版を作成すると、侭分1111 ーにもなってしまう。そのレ

イアウ ト費用 ・少部数のカラ ー印刷費用などは多少の

ク)近々 、書籍刊行十筏覚障害などの方向けに掘人利 定価アップではとうていi吸収できるものではない。伺

用限定で透過 al 付 P.D F ファイル提供(申込方式) 分!II Jにちなった苦:新か来たして視聴覚障害者の利便牲 を予定。 を向上させているのかも援問である。デジタルデータ

提供によって対忠できることがあれば、 そちらで対!iI5 ケ)電 子書籍は当面もうからないので、 むしろ社会貢 できると本当に良いと思う。

献に役立てたいと考えており 、 このことは社の方針と

しても、 一i昨作宇年i h 以上の様に、|守 Ij:l 記述には電チ害祐子I1" J易及びそのア

どもたちのために読み土げテ一フプ。を図書f.;鉛詰古,が{作乍成した クセシビリティの考え方について 、多数の意見が寄せ

際に、人名などの読みを全て著者に再確認するお手伝 られた。アクセシビ リテ ィ向上を考え、ノウハウなど

いをした。 を実有するための 「場」の必要性がうかがえる。

分類④ 電子一書籍アクセシビ リティ向上に関する懸 4 . おわりに

念 ・要望 現在、電子苦:籍市場は発展の途」であり、電子書籍

最後に 、tE 子苦:籍アクセシビリティ向 仁を検討する 市場拡大に伴う!騒念や課題 がいまだI_ LI梢している。そ

上 での懸念や要望として、以下の 4 つの意見が見られ のため多くの出版社にとっては電子書籍とアクセシビ

た。 リティを結びつける 前段階の状況であるともいえ 、 日

本の屯子哲一籍rl 1" J坊における 「アクセシビリティ 」のみ

コ)電 子出版、 j仮売サイトが乱立するも祝覚障害者を に焦点をあてた議論を 十分に行え る条件が整 っている

含め音声朗読のニーズがある人が集まるサイトが現時 とはいえない。

点では不透明である。 本アンケ ー ト調究では、アクセシビリティに配慮し

た電子者i=Uiil)fl'-!:. 版を 闘員 jf にしている裟|孟iについて 、手

サ)読み上げ対応にするには著者への説明る必要なの 間 ・コス トと回答した出版社か司多かったが、者作権処

で、 .B OOA P !a ce のようなサーどス独自仕様だけで無 迎、情報不足、ストアの問題についても、岡難の要凶

く、一般規格のようになったら普及するのでは無いか として重視されているこ とが明らかになった。 一方で、

と思う。(著者 ・側への提案も 、 しやすくなるため) 書籍のアクセシビリティに 「関心 はあるが、具{本的な

方法が判らなし 、」 とIIJI答した/1',版行が今後、その関心

内ノ “ をもとにアクセシビリティ向上に取り組む様になれ タの提供を困難にしている背景についてJ rCore

ば、 6 l!i IJ 以上の出版社が書籍のアクセシビリティ向上 E th icsJ 4 : 13-24 にむけた対応を行っていくものと期待できる。そのた 植村袋・山口真紀 ・樫井'1 世史 ・児向硝子 (20 10) r書籍 めには、上記の様な困難の要因を 具体的に解決すべく、 のテキス トデー タ化にかかるコス トについての実証 アクセシピリティを確保するための具体的なワークフ 的研究一視覚障害者の読書関境の改普に向けてJ ローにつ いて、情報を共有していくことが鎚となるだ rCo reE thics J 6 : 37- 49 ろう。 山口朔 (20 11 ) r屯子書籍配信経路とアクセシビ リテ ィ 本部lす.の結会長からもうかがえるとおり、屯子書籍の の考察一入手性と 利便性向上のためにJr国際公共経 アクセシビリティ向上を困難にしている要閃は彼維 1斉研究J (22) : 112-1 28 で、その実現に近道は無い。しかし、既に具体的な取 、王 り組みを行 って いる 出版社や寄せられた数々の見解か

らも、アクセシビリティ向上 にむけた方向性は徐々に ( 1 )視覚障害者に限らず、凹 H支のイ,自由やディスレ ではあるが見えてきているとも考えられる。今後、こ クシア等、読む事に岡県mをかかえる読者。 の様な研究が屯子:p;:籍アクセシ ビリ ティの課題をi府|椴 ( 2) r出版社アンケ ート実施チーム」のメンパーは松

的に見るき っかけとなっ て、継続的な議論を繋いでい 原洋子(代表) 、青木千11汎子、 植村宴、山口朔で

くことが肝心で‘あると考える。 本プロ ジェク トの rrl ', ある。 「電子書籍普及に伴う説書アクセシビリ

版主| アンケ ート 尖施チ ーム」では、電子I-I",J医アクセシ ティの総令 (1 句研究J( IRI S : Inte grated ピリティに|刻する H' ,版社の経i時的変化を追うために、 Res ea rch of Acce ssib le s: Inte rf aces & 調宜を継続する予定である。それをもとにして各方而 Se rvices) では、 日本での電子書籍普及における

への提言 を行っていく。 書籍のアクセシビリティに|掬す る諸問題を学術

的に分析し、必要に応じて政策提言を行-う こと

謝辞 : を目的としている 。

本アンケー ト制査 には、 71社もの山版社の方々にご (3) XM DF とは、シャープにより提H品されて い る

協力項いた。また、本調査に際しては、 一般社|吐|法人 フォーマットであり、 GA LAPAG O S やブ y ク

円本'~G:子告ー骨'i ,'I ',版社 協 会、 一般社 団 法人屯子 ,'1-',版協 IJ リス夕、ソニーリーダーが保刑しているフォ ー 作 ・流辿|品誠会、七|本電子出版協会、電子書:絡を考え マッ トであ る。

る11',JtLi社の会の事務問の皆様に、多大なるご尽力を (4 ) PD F はアドビ社が開発したフォ ーマットであ l切 っ た。ここに i栄く!器訪t 申し よ~ tずる。 る。 ( 5) .boo k はボイジャーがl制発したフォーマッ トで

*本研 究は、¥T.命館大学のグロ ーパル ・イノベーシ ョ あり、携帯電話向け屯了担:籍で多く採用されて ン研究機構「屯子宮:籍普及に伴う読を1= 7 クセシビリ いる 。

ティの総令的研究J (IRI S: Integ r ated Resea rch (6) EPUB とは、アメ リカの屯子科:絡の糠準化団 体 ofAccessible ofAccessible Eb ooks: Inte rf aces & Se rvices) の成来 1D PF が普及促進しているフォーマットで、英

である。 語圏における電子告ー新ーのフォーマ ッ トとしては

最も普及 したものとなっている。 参考文献 ( 7) 3-2に後述するが、 (1)屯子担:絡は幽像だけで構成 不; 川ift (200 4) r見えないものと見えるもの一社交とア されるもの、 (2) テキストデータを元にデバイス

シストの I ~j':i 在学 j 医学書院. t での表示を行うもの、 (3) IT1i l像に「透明テキス 植村要 (2008) r出版社から読者へ、 書籍テキス トデー ト」 等と 呼ばれる テキス トデータを埋め込むも

-252- ['1、|際 公司!日 経済研究第23' '7' 2 0 1 2 年 lnl ern alional Pu bli c Econo m y Stucl ies Vo l. 232012

のがある 。PDF は(1) 、(3) に対},芯し、この違いに (16) BooksV とは 、富士通株式会社が経常する電子

よって、文書内の文字検察が行えたり、音声読 書籍をインターネット上で販売する オ ンライン

み上げ、が行えたりするため、本質問項目では月IJ 書屈である 。htt p:// boo ks v.fm wor lcl.net /

けて表記した。 (17) Discover とは、株式会社テイスカヴア← ・ト ゥ

(8) MCC とは、株式会社モ リサワが開発した組版 エンティワンが運営する屯子書籍をインター

データから、 iPhone / iPad および Androicl m ネット上で販売するオン ライ ン告:庄である。 の電子書籍アプリケーションを作成するソフト http: //store.d2 1.co .jp / lV IC BOOK で作成されるファイルフォ ーマッ (18) GALAPAGOS STORE とは、シャ ーフ。株式会

トである。http:/ /www.mor isawa.co.jp/biz/ 社が運営する伝子害籍をインタ ーネット上で販

procl uc ts /mcbook / 売するオンライン害!占である。 http: //

( 9) BookSurfing とは、携帯電話liJ ]け電子書籍を閲 galapagosstore.co m/w eb / btop

覧するためのビューア名である。多くは book (19) honto /2 Df acto とは、株式会社卜ゥ・ディファ

が保用されているが、その他のフォーマットの クトが述営する電子書籍をインターネッ トヒで

可能性を排除できないため、同答をそのまま カ j版売 する オンライ ン書府である 。http :// honto .

ウン卜した。 http://www. inf ocity.co .jp / jp /ebook.ht m J

boo ksur fi ng/ index .html (20) LISIMO Book Store とは 、KDDI 株式会仰が

(1 0) ActiBook とは、Di git @ Link ActiBook (デジ au のケータイやスマー トフ ォンに特化 して販

タリンクアクティブック)を正式名称とする、 売する屯子書籍を インターネット上でl仮売する

スターティアラボ株式会社が開発した電子書籍 オンライン書んゴである。

作成ソフトである 。htt p:/ /ebook .di gitalink.n e. (21) R aboo とは、楽天株式会祉が運営する、電子書

jp /in c1 ex.html ?牲をインタ ーネ 、y トートーで!既, ft するオンライン千11:

(11) (11) CEBX とは、北大jj 正.集 団公司(克正)により 庖である。

開発されたフォ ーマットである。 (22) ReaderStore とは、ソニーマーケテ イング株式

(12) (12) BOOK 公 明iA LKER とは、 5rl川グループが足L 会社が運営する、屯子書絡をインターネット上

営する電子菩籍スト アであ る。 http :/ / で J!反売す るオンライン喜;,gである。 htt p:/ / bookwa lke r. jp /pc/ ebookstore .son y.j p/ (13) (13) BookLive とは、株式会社 BookLi ve が経'日 す (23) Softbank ブ ックスト アと は、ソフ トノ〈ンクモ

る電 子書籍をインターネット上でl仮売するオン パイル株式会社が、 So ftBa nk スマー トフォン

ライン書庖である 。http://booklive.jp/ を対象に電子害賠をインタ ーネッ ト上で版売す

(14) (14) BookPlace は、株式会社東芝が経営する電子書 るオンライン書出である 。http :// mb .softba nk . 結をインタ ーネット上で版売するオンライン告 jp/ mb/ sm artph one /serv ice/boo ksto r e/ 底である 。脚注 (13) にて言及した B ookLiv e と (24) TSUT AY A eBOOK s とは、株式会社

提携して事業を展開している。 http:// TSUT A Y A. com が運常する、電子 千!? 籍をイン

toshibabookplace.booklive.jp/ toshibabookplace.booklive.jp/ ターネット 仁で販売する オ ンライン 害賠であ

(15) (15) BOOKPUB とは、 三 和書籍と株式会社モパ る。http:/ /ts utaya.com /ebooks/ pC / キッズを中心に、被数の卒業者によって共同で (25) VO YGE R STORE とは、株式会社ボ イジャー、

連常されている電子書籍をインターネット」てで、 屯子書籍をインタ ーネット 上 で、販売するオンラ

l仮売 するオンライン告百で あ る。 http :// イン 苦!占であ る。 htt p: //voy ager.store .com/ bookpub .jp/ commons/firs t (26) Yahoo! フ、ックストアとは、株式 会社アイフリ ー

η「司qt 〆白 Vリ ク、株式会社宙出版、 株式会社角川コンテンツ www.ebook japa n.jp /eb j/g ui de/ in dex.asp ゲー ト、株式会社講談社、株式会社サード ・ラ (34) シナノブックスとは、印刷会社である株式会社

イン、株式会社集英社、株式会社小学館、ソフ シナノグループが逝営する屯子主i: 籍をインター

トパンクク リエイティブ株式会社、株式会長|・竹 ネット上で販売するオンライン性脂である。 書版、デジタルカタパルト 株式会社 、株式会社 http ://www .shinano boo k .com/

内泉社、株式会ネ1:パンダイチ ャンネル、株式会 (35) web -DE- book とは、株式 会社教育 H',) ~Si センター 社パピレス、株式会社ピットウェイ、株式会キl が運営し、教科f11を'1 '心 に'; G: 子f!?緋 をインター ぶんか社、 menue 株式会社、株式会社 リイ ド主1: ネッ ト上 で販売するオンライン担:)苫である。 が共同ても運営する、電子書籍をインターネット htt p://www .web -de-book.com

卜.で l阪売するオンライン書出である。 http:// (3 6) 教科書ガイド WE B ショップとは、あすとろ出

bookstore.yahoo .co .jp/;_y lt = A7 dP] sg 09 版式会社 が運営し、教科-f!? ガイドに特化してイ

wRQ _1 8Bkgccjvt7 ンターネット 上 で販売するオンライン害賠であ

(27) 紀伊凶屋書庖 B ook Web とは、株式会社紀伊 る。 htt p://www .a sutoro.co.jp/sho p/

国屋担:J 占が運営する、電子書籍をインターネ ッ (37) 紀伊国屋書出 Net Library とは、株式会社紀伊

トJてで 1医先するオンライン害応である。正式名 凶屋書庄が主に図書館 に対し、電子化された学

称を紀伊国屋守j古 Book W eb/Book WebPlu s 術書や専門書を 販売するオンラ イ ン件山であ

(Kinoppy) という。 http:// b ookw eb. る。 http: //www.ki nokuniy a.co.jp/ 03f/ oclc/ kinokuniya .co .j p/ netlibrary/

(28) ノマピレスとは株式会社パピレスが迎'附する、屯 (38) 丸善 Kno w ledge Worker とは、九普株式会社

子 手}~i をインターネット 上で販売するオンライ が.キに図書館に対し、屯-{-化 された学術害や専

ン件!占である。 http ://www .p apy.co 卯/ 門書を販売するオンラ イ ン啓J苫である。 http:/ / (29) パブーとは、株式会全1: プクログが並区常し、屯-(' kw .maruzen.co.jp /nfc/ pa ge .htm l

ilr-~~の作成から l仮売までを子掛けるオンライン (39) ]MAC とい う回答は、おそらく 株式会社ジ ェイ

干H出て"ある。 http://p. boo ldo g.jp/ マックシステムが運営する医療従:tn:~・(t' J けに電 (30) パブリとは、 一般社団法人日本竜_{_:; I}= 料 H',版社 子書籍をインターネット上で販売するサイト |励 会が主取し、株式会社モパイルブック ・ジェー re BookS tore J で発売したことを4旨している ピーが迎営する、電子書籍をインターネットよ と考えられる。 http 目//www. m 2pl us.com/

で l仮売するオンライン害応である。http:// (40) 雑誌オンラインとは、株式会社 ウェイズジャノマ

www.pabur i. co m /pa buri/ D efault.a sp ンが電子書籍をインターネット上で版売するオ

(3 1)ビットウェイフーックスとは株式会社ビッ トウェ ンライン型;応である。 ht tp ://wvv w.zasshi-

イが、千伝子 :~I{:籍をインターネット上で販売する onl ine.com /

オンライン書庄である。 http://books.bi tway. (41 ) 主流になりつつあるスマー トフォン普及以前

ne.j ne.j p/me ng/ cp. php? req = top &si te = book の、所謂フィーチャーフォン . :fJ~j:;}~[1話向け 屯

(32) (32) App store とし寸回答は、 l つの普羽Yを l つの 子書籍プラッ トフォーム。

アプ リとして版売することを指していると思わ (42) And roid Ma rket は、 2012 年 3 月にGoog le

れる。 Play とサービス名称を変更している。Google

(33) (33) e-Book ]apa n とは、株式会社イーブックイニ がが電子書絡をインターネッ トト .で 販売するオ

シアティブジャノ f ンが電子書籍をインタ ーネッ ンライン害賠である。 https: // play.google.

トト .で l仮先 するオンライン書J;ijである。 http: // co m/ st ore

- 254 ー 同際公共経済研究奇~23~; 2 0 1 2 4- Inlemat ionaJ Pu bl ic Ec onomr Slu d ies ¥'0 1. 23 2012

(43) (43) au one マーケ ッ トは、 2012~ 3 月に au Market とサービス名称を変更している。

(44) (44) i ~総括f sty le とは、株式会社ヤマハミュー ジック

メディアが屯 71 1?新・を iPad に特化して版先す

るオンライン:l, 'f} 山である。 http: // www.pri nl -

gakuf Ll /.com spec iaI/ 1 8/

(45) ふりんと梨活とは、株式会社ヤマハミュージッ

クメディアが屯子占務をインターネット 1-- で販

売するオンライン芯庄である。 http :// 帆 刊¥ prinl-gakufu.com /

※本研究ノートは、国際公共経済学会 (ht 七p ://ciriec.com) の学会誌、『国際公共経済研究』 に掲載されたもので、著作権は同学会に帰属しています。