John Haley(Zoot) Sims Plays Tenor! 1925.10.29 - 1985.3.23
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KJFC(九谷ジャズファンクラブ)会報 http://www.kjfc.info Vol.43 GROOVY 2007.9.27 特集:“今”のジャズ喫茶第5回 『茶会記』 CONTENTS 九谷ジズファンクラブ(KJFC)会報 GROOVY VOL.41 公式ホームページ : http://www.kjfc.info 2007.2.16 〔JAPAN JAZZ JUNCTION〕 ”今”のジャズ喫茶(5)『茶会記』 3 LIVE REPORT 宮之上貴昭&菅野義孝 H.S. 7 関根恒太朗トリオ『映画館』 8 高輪コミュニティ・ジャズ・オーケストラ 紅 我蘭堂 9 DISK 紅 我蘭堂 10 〔連載〕 Y's Room No.18 Y、田辺充邦のライブに行く 11 ハービー・ハンコック研究 第10回 高木 信哉 12 曲解説:遠藤 律子 気まぐれジャズマン第23回 水戸守敬一郎 17 東京ジャズ喫茶 1970年代初頭(中編) 紅 我蘭堂 18 SOUL TLAIN Vol.5 M.T. 20 [KJFC TOPICS] 16 例会レポート 22 石井宏一 T.S. JOANIE--S.T 紅 我蘭堂 他 このPDF版GROOVY-42 号は、印刷物として発行、配布したものを基に新たにレイアウトしています。 したがって、印刷物とは一部異なる部分があります。 表紙および本文中イラスト制作(各ロゴマークを除く)……水戸守敬一郎 ※無断転載はかたくお断りいたします。 印刷・製本:文京堂 東京都文京区本駒込1-10-4 電話03-3941-4508 J.J.J. Japan Jazz Junction シリーズ特集「“今”のジャズ喫茶」(5)『茶会記』 老舗のジャズ喫茶が一つまたひとつと閉店していくなか、この7月、新宿区四谷三丁目に新しい店が正式に オープンした。新宿通りから路地に入って住宅街の中、立地は必ずしもジャズ喫茶に向いている訳ではない が、30歳代と若い福地オーナーは、ジャズに止まらず「総合藝術喫茶」をめざして、さまざまなイベントなども 企画して、新しいジャズを享受する空間を模索している。 新しい「総合藝術喫茶」へ 本誌 神保町に「喫茶去」(きっさ こ)という喫茶店が さまざまな形態があると思うのですが、こちらのお店 ありまして、店の名前としては珍しいのですが、こち が目指しているのは、どのような趣向なのでしょうか。 らの「茶会記」というのも変わっていますね。 福地 私自身は、フリージャズなども好むジャズ喫茶 福地 「茶会記」は、「さかいき」あるいは「ちゃかい フリークなのですが、ジャズだけにこだわらず、さま き」と、どちらで読んでも正解なのですが、私は語感 ざまな芸術に関心のある方々が気楽に来店してくださ が好きなので、「さかいき」ということにしています。 るような店を目指していきたいと考えています。 これは、茶会が催されたときの記録で、日時、場所、道 クラッシックも、民族音楽などもそれぞれのファンの 具建て、膳の献立などを書き記したものです。参集者 人が愉しめるような店になっていったらいいなと思っ の氏名は記載されている場合とないときとがあるよう ています。 です。 本誌 客層はどんな感じですか。 この店で出会った人々が即興でお茶会をして、さまざ まな話題で楽しもう、というような趣旨で店の名前に してみました。 本誌 開店したのはいつ頃ですか。 福地 非公式には今年の5月26日から仲間内で、それ こそ茶会的な集まりを開いて、芸術的なコラボレーショ ンをやってきました。正式に看板を掲げて営業を始めた のは、この7月のことです。4、5年前から年に1、2 度、喫茶店などをお借りして集まりはやっていたのです が、やはり定着させていくには自分で店を構えたほうが いいと思いまして踏み切りました。 本誌 開店の前に「ジャズ批評」には紹介されていまし たね。 福地 ええ、それは、以前からこの場所には、「音の隠 ■ ジャズを語る福史氏 れ家」というオーディオショップがあって、隣のスペー 福地 まだ開店早々ですから、何とも言えないところが スで営業していますが、オーディオマニアのあいだでは ありますが、いくつかグループがあって、私と同年代の 少々知られていました。 人々、ご近所や噂を聞いて来ていただいている方、会社 まだ正式にオープンする前に、「隠れ家」のオーナーの 帰りに連れ立っていらっしゃる方々、それとKJFCの皆 中山新吉さんのご縁で「ジャズ批評」の編集をされて 様など、いくつかの類型になりますね。 いる花村圭さんが来店されて、オープン前にもかかわ 四谷という場所は、江戸時代から町屋が密集していた らず誌上で紹介していただいたということです。 ようで、今でもいくらか庶民的な住宅が残っているの 本誌 このお店を開こうという動機は、文化的なもの ですが、画廊があったり、芸術に関わるお仕事をされ のほかに何かあったのですか。 ている方が住まわれていたり、結構文化的な雰囲気が 福地 これまでの私の人生は、ジャズ喫茶に通い詰める ある街なのです。 ものでした。それだけに、ジャズに対するシンパシーや 本誌 なるほど、それで「総合藝術喫茶」というわけで 憧れのようなものはあったのですが、あくまでもファン すか。 としてジャズに接してきました。そうこうしているうち 福地 一言で「芸術」と言っても、ジャンルが違うと、 に、中山さんのご好意もあって、開店できるチャンスに なかなか交流の機会がないということが多いわけです 巡り会えたので、思い切って転業することにしました。 ね。ところが、一つの場所に集まって話をしてみると、 本誌 以前もジャズにかかわる職業だったのですか。 それなりに盛り上がれるということがありまして、お 福地 いいえ、まったく別で、コンピューター関係の職 互いに違う観点から刺激を受けて、新しい創造意欲を に就いていました。 掻き立てていただければ、何か面白いことも生まれて 本誌 ジャズ喫茶といっても、オーナーさんの趣味で くるのではないかと思っています。 3 J.J.J. オーディオ装置で集客できる時代ではない 雰囲気を作っていきたいと考えています。 本誌 オーディオ装置の紹介をしていただけますか。 本誌 どの世界の話でもマニアは、傍迷惑も考えず、一 福地 スピーカーからいきますと、ステレオはB&W の 般に理解できない会話ができるだけで盛り上がってし Signature805、モノーラルは、音の隠れ家さんから まうところがありますね。 借用しているGOODMANのAXIOM150を国産の背 福地 あまりコテコテのマニアばかりが集まってしまっ 面解放エンクロージャーに取り付けたものです。 て、一般の方が突付きにくいと困ります。それで、情 アンプは、Mcintosh MA2275、アナログ系は、い 報誌のような誌面で取り上げたいというご要望もいく ずれも音の隠れ家さんから借用しているもので、ター つか来るのですが、今のところ登場するメディアは少 ンテーブルは Thor ens の TD 124 の初期型に し絞っていきたいと思っています。 SME3009-S「というトーンアームを取り付け、カー 本誌 アナログのオリジナル盤とかへの拘りはあるの トリッジは、Empire 4000D1を使用しています。 ですか。 デジタル系は、YAMAHA のCDR-HD1300 という 福地 老舗のジャズ喫茶だと、大量にオリジナルの名 CD プレーヤーから CAMBRIDGE AUDIO の 盤を所有されていて、それを大きな売り物にできるわ DACMAGIC2というコンバーターに送り込んでいます。 けですが、新参のジャズ喫茶だとそうはいきませんね。 本誌 結構考えた構成のようですが、システムの特色 名盤集めも半端な金額ではありませんから、借り物の はどうですか。 盤だったり、お客さんに持ってきていただいたものだっ 福地 ジャズ喫茶全盛期の姿は、大きなスピーカーが たりと、結果的には様々な方のご支援で音源を充実さ あって、大音量で鳴らしながらホットな音に浸ってい せつつあるというところです。 ただく、というものだと思いますが、私たちの世代に なると、家庭にもある程度のシステムがあって、とく にジャズ喫茶にいかなければ迫力のある音が聞けない 四谷の「隠れ家」 ということではなくなってきている、と思います。そ 本誌 以前別のお店の取材で聞いた話なのですが、表 うすると、大きなシステムを備えているということに 通りから少し入った目立たないところというのも、立 それほど訴える力がなくなってきているのではないの ち寄りやすくて都合がいいということはありませんか。 でしょうか。逆に家庭などではちょっと手がでないシ 福地 目立たないところで、それが逆に粋人に好まれ ステムというと、相当の投資をしなければ無理という る、そうなると嬉しいのですが、これからどうなって ことになります。 いくか多少の不安もあります。場所柄、偶然発見した 正直を言いますと、私自身はオーディオ装置にも少な からず関心はありまして、お隣がビンテージオーディ オのお店ということもあって、使ってみたい装置もあ ります。しかし、この世界はキリがない、現在の当店 の資金力では今のシステムを使いこなしていくことに 力を注いだほうが賢明と思っています。 本誌 スピーカーが2系統というのは、少し変わって いますね。 ■ 「音の隠れ家」オーナー中山新吉氏 福地 ええ、単純に言いますと、どちらも捨てがたい 魅力がある、ということなのです。極端に持ち味の違 というお客さんはいても、通り掛かりで入店されてく うスピーカーを鳴らしていますが、AXIOM150は、入 るお客さんはまずいません。そもそも新宿通りから路 力15W インピーダンス15オームの30cmフルレン 地に入ってしまうと、よほど土地勘のある方でないと ジ、どうみても現代のスピーカーの定格ではありませ なかなか店に辿り着けません。一度来店されて、雰囲 ん。こちらは、ゆったりとした中音域が魅力です。1本 気がお気に召したら、頻繁にきていただけるようには しかありませんから、当然モノーラル音源の、主にヴォー なります。 カルや古い録音のアナログ盤を鳴らすのに使っていま 目立たないところで開店したのは、ランニングコスト す。B&Wは、165mmのミッドウーファーと25mm や店の雰囲気を考えた面もありますが、あまり、雷同 のメタルドーム・トゥイーターの2ウェイです。再生周 して多くの方が来店されるより、探して来ていただい 波数帯域が42Hz ~50kHz と広く、その特性を活か て静かに会話を楽しむ空間を大切にしていきたいとい して、主に現代的なデジタルの音源の再生に使ってい う思いがあります。 ます。 本誌 場所がわかりにくいのは、客層を選別する要素 本誌 音源で使い分けているということですね。 にもなっているというわけですか。 福地 音も重要な要素のひとつですが、オーディオ・マ 福地 そういわれると少々おこがましいのですが、目 ニアの方と込み入った話をしても、こちらがなかなか 立つ所だと、どうしても種々の方がお見えになります。 追随できないということもあります。細かな奥深い世 そうすると、選曲や会話にも気を遣ってしまうという 界の話をするよりも、音もひとつの要素として、店の ことになると思います。このとおり狭い店ですし、一 4 J.J.J. 人で切り盛りしていますから、あまり多くのことに手 しろアマチュアにしろ、様々な芸術的な活動をしてらっ を取られると、かえってお客さんに迷惑をかけること しゃる方が来店されるので、クロスオーバーで、異種 にもなるので、それは避けたいとは思っています。 分野の交流の場になっていったら楽しいかなと思って 本誌 掛ける曲は、どのようなものでしょうか。 います。 福地 特にこれといった傾向はありませんが、大雑把 に言いますと、ジャズをかなり聞き込んできたと思わ ジャズ喫茶のコーヒーは不味くてよいのか れる方が多いときは、音量を少々大きくしてハードバッ 本誌 アンティークの家具とか、古い喫茶店のマッチ プなどを中心にした選曲にして、ジャズを聞き始めて とか、昔のジャズ喫茶を彷彿させながら、趣がかなり 日が浅そうな方が多いときは、イージーリスニング風 違うという印象ですね。ジャズとは別な話ですが、美 のものを中心にしています。 味しいコーヒーですね。 バックグラウンドミュージックでジャズが掛かってい 福地 ありがとうございます。 る、と考えている人も多いので、基本的にはそのとき 本誌 味に拘りがあるのですか。 のお客さんの好みに合わせています。迷うのは、近く 福地 ええ。自分もさんざんジャズ喫茶巡りをやって の会社の方々が打ち合わせでいらしているときに、熟 きたので、それぞれの店の良いところ悪いところを見 達のジャズファンの方が来店されたようなときです。ど てきたつもりです。ほかがどうあれ、コーヒーの味は ちらの好みに合わせるか、少々考えるところなのです 美味いほうが良いに決まっています。 が、一応先客優先という原則で、先にいらしたお客さ 本誌 全盛時代のジャズ喫茶では、コーヒーの味に文 んに合わせているので、後からいらしたお客さんには 句をつけてはいけない、というのが不文律でしたが。 お話しして了解していただいています。 福地 そうらしいですね。不味くて当然というような。 本誌 リクエストなどはお受けになられるのですか。 そういう意味では、昔のマスターは偉かったですよね。 福地 それほどストックがないので、リクエストをさ 俺のやり方に四の五の言うなとやってられましたから。 れても、手元にないもののほうが多いと思います。プ 本誌 現在はそうはいきませんか。 レーヤーとか、雰囲気とかでリクエストされると、近 福地 それでやれるというのは、別な面で自慢できる いものがある可能性は高いです。 ものがないと無理だと思っています。自分自身もコー 本誌 ジャズ喫茶全盛の頃だと、大音量でハードバッ ヒー好きでそれなりの拘りもありますから、気に入ら プを鳴らすというのがというのが主流でしたね。ひと ないものは飲めないし、ましてやお客さんにお出しし つの形で、客のほうもそうした環境を期待して行って てお代をいただくのは気が引けます。最上とはいかな たわけですが、最近だといそうもいかない事情があり くても、できる限り美味しいコーヒーにする努力はし ますね。 ています。 本誌 何か秘密があるのですか。 イベントも実施 福地 コーヒーの味は、豆の品質が第一だと思います。 本誌 ライブとかイベントは行っているのですか。 本誌 差し支えのない範囲で秘密を教えてくださいま 福地 そうですね。ジャズに限らずいろいろな催し物 すか。 を企画しています。来月初めにはドブロギターという 福地 当店のホームページにも書き込んでいますから、 少し珍しいギターを取り混ぜたデュオでブルースのラ コーヒー豆の出所はお話しても差し支えありません。 イブを計画しています。 私は、北海道の函館で生まれ育ちました。当店で使っ 本誌 頻繁にライブもやるおつもりですか。 ているのは、函館で1932年に創業した美鈴コーヒー 福地 店が狭いということや、とくに遮音していないの という会社の豆です。故郷への愛着もありますが、こ でご近所に迷惑がかかるので、今のところ本格的なライ ちらの要望をよく取り入れてくれるので、自分のイメー ブをやるつもりはないのですが、機会があれば好きな人 ジに近いブレンドにしてもらえるので使わせてもらっ が集まって小規模なライブも実施していきたいとは思っ ています。 今は札幌が大都会になってしまいましたから、函館は ています。 ローカル色が濃い街という印象がありますが、幕末に 演奏だけでなく、トークセッションのようなものも実 開港したところですから、札幌などよりも早くから西 現できればとも思っています。 洋文化が浸透してきました。 少し欲張っていますが、絵画、陶芸なども含めて「総 日本で初めて珈琲が飲まれたのは、函館、横浜、神戸 合藝術喫茶」というようなものが展開していけたらと と長崎の元町と言われています。それぞれ特色のある 思っています。現在も壁面を使って若手画家のロング コーヒー文化が育まれている街ですね。 ラン展示を開催中です。9月の下旬には根津のほうで、 本誌 店独自のブレンドですか。 個展のお手伝いもする予定です。 福地 そうです。配合は企業秘密ですが、こちらから 本誌 一種の文化の発信基地のようなものを目指してと メーカーにお願いしたブレンドを調製してもらってい いうところでしょうか。 ます。 福地 それほど大層なものではありませんが、プロに 本誌 それをオーダーごとに挽いてサイフォンで淹れ 5 J.J.J. るという丁寧なやり方ですね。 少し掛けています。 福地 できるだけ鮮度を保ちたいので、長く在庫しな 本誌 いろいろ飲食の面でも工夫されているのですね。 いようにもしています。 福地 自分自身が食の世界に関心があるということも 本誌 ほかにメニューで特色のあるものはありますか。 ありますが、店の特色を出すということも考えて、品 福地 最近は「白い恋人」の騒動で、少々信頼を失っ 揃えしています。 ていますが、北海道には美味しいスイーツ類がたくさ 本誌 ジャズ以外のところでも頑張ろうということで んあります。 すか。 函館にある「志濃里」という菓子店の『濃厚フロマー 福地 少々気障に言うと「茶会記」ですから、一期一 ジュスティック』というものもお出ししています。 会を大切にした「おもてなしの心」というところです 本誌 お取り寄せですか。 かね。「長居喫茶」というのももう一つのコンセプトで、 福地 いいえ。都内で入手できるところがありますか どうぞ長時間座って ら、そちらで仕入れてきます。 いてください、と申 本誌 メニューに「ハスカップ」というのがあります し上げています。 が、これもケーキか何かですか。 本誌 なるほど。新 福地 いいえ。果実です。元は北海道でも千歳から苫 しい形のジャズ喫茶 小牧の湿地帯にしか自生していなかったブルーベリー ですか。 のような実です。最近は畑で栽培しているようですけ 福地 いえ、もちろ ど。生の実は、ジャムやジュースの原料にされるだけ ん、ジャズは中心に で、一般の店に出回る量はごく少量です。その冷凍品 あり続けますが、飲 をヨーグルトに添えてお出ししています。これも都内 食も含めた「総合藝 で入手できるところがありますので、そちらで仕入れ 術喫茶」を目指した ています。 いのです。 本誌 珍しいものですね。初めて聞きました。 ■ 味にも拘って 福地 眼によい効果があると言われるブルーベリーよ 2007年8月17日取材 りも有効成分を多く含んでいるそうです。ビタミンや (取材:紅 我蘭堂、執筆:石井宏一) ミネラルも豊富で、疲労回復の効果もあるとか。ただ し、レモンのような強烈な酸味がありますので蜂蜜を 【取材後記】 お訪ねしたのは、8月半ばの昼下がり、地下鉄丸ノ内線の四谷三丁目から2、3分の距離だが、表通りの喧噪が 嘘のような静寂な住宅地が拡がり、日中は、蝉時雨が賑やかだった。夜ともなれば、「怪談」の土地柄だけに、 植え込みに囲まれた暗闇がそこかしこに待ち受けている。店内も落ち着いた照明にアンティークの調度が映 え、一瞬、半世紀ほどもタイムスリップしてしまったかのような感覚にとらわれる。 『喫茶茶会記』(きっささかいき、ちゃかいきでも可) K i s s a s a k a i k i 住所:東京都新宿区大京町2-4 サウンドビル1F 電話:090-1034-3487 【営業日時~入店可能日時】火曜~日曜 15:00-23:50 月曜日定休 【交通】 東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅下車、あるいは東京メトロ南北線およびJR「四谷」駅下車 詳細地図は、http://sakaiki.modalbeats.com/をご参照ください。 【メニュー】 ソフトドリンク→函館美鈴珈琲(ホット・アイス)/アイスミルク(メイプルシロップ入り)/ジンジャーエール (ウィルキンソン)各500円 アルコール→バーボン・ウィスキー600円/ ビール600円 /ワイン(一種類、日替) 600円 【Option】 特製ハスカップヨーグルト200円 【Option】 DEMELの猫舌チョコレート200円 【店主から煙草についてのお願い】 当店は骨董や美術品も販売しております。したがいまして、陳列品の保護のため、原則として店内は禁煙とさせていた だいております。ただし愛煙家の皆様のため、カウンターに強制排気ダクトを設置しております。 喫煙の際は、カウンターでダクトに直接煙を送り込むように喫煙していただければOKでございます。 6 J.J.J. LIVE REPORT 宮之上貴昭 & 菅野義孝 ギターデュオライブ 07 / 7 / 26 四谷「POKOTAN」 数ヶ月前だったかラリー・コリエルとエミリー・レ 若手ジャズギターリストの逸材である。こうした優れ ムラーの素晴らしいギターデュオアルバム(コンコー た資質が日本のRVGと異名を取る佐藤弘氏のWhat's ド盤)と出合った。二人のインティメイトな対話の妙 Newレーベルから「INTRODUCING」と前記 技が随所に聴け愛聴盤となってしまった。そんな訳で 「MOVEMENT」、二枚のアルバムとして結実した ギターデュオに傾注していた矢先の6月、何気なく宮 のだった。 之上さんのホームページを見ていた折、ライブスケ 一方、宮之上貴昭は内外問わず旺盛な活動を展開 ジュールに本セッションがアップされていて驚いた。 させており、特筆すべきはレギュラーのユニット"ス これは聴き逃せないと思うと同時に、こんな素晴らし モーキン"の活動に留まらず自身が積極的に様々な い企画を誰が.......と思いつつ受話器を手にしていた。 ミュージシャンと係っている事だろう。こうした事の ライブを仕切っているS氏に依れば"POKOTAN" 積み重ねが更なる音楽性を高める相乗効果を発揮、4 独自の企画だと言う。今年の前半に最初のセッション 年間アルバムのリリースが途絶えていたが「SPIR があり大きな反響の下、当日は青森から熱心なファン ITS」を皮切りに間隔をあけずに発表されているの も駆けつけ立ち見の出る盛況であったと言う。そうだ は昨今の充実ぶりを物語ってい ろう、ギターフリークにかぎらず思わず聴いてみたく ると思う。 なる好企画であると思う。 さて、当日のセッション、 本セッションの紹介の前に菅野義孝との出会いに触 ギターミュージックバー"PO