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HCL Domino V11.0.1 Cookbook

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日本語版注: 一部日本語コンテンツへのリンクの差し替え、追加、その他日本語版独自の注意事項を 掲載していますが、英語のコンテンツへのリンクが多数含まれます。予めご了承ください。

2020 年 9 月 (Ver. 1.0.0) 目次 第 1 章: 概要 ...... 1-1

第 2 章: HCL Domino V11.0.1 (Windows) のインストール ...... 2-1

はじめに ...... 2-1

ダウンロード情報 ...... 2-1

システム要件 ...... 2-1

インストール手順 ...... 2-1

一般的に見られる問題 ...... 2-2

第 3 章: Domino 9.0.1 から V11.0.1 へのバージョンアップ (Windows) ...... 3-3

ダウンロード情報 ...... 3-3

システム要件 ...... 3-3

バージョンアップの手順 ...... 3-3

一般的に見られる問題 ...... 3-3

第 4 章: HCL Domino 11.0.1 (Windows) のアンインストール ...... 4-3

手順 ...... 4-3

一般的に見られる問題 ...... 4-3

第 5 章: HCL Domino Server V11.0.1 ( Enterprise (RHEL)) のインストール ...... 5-4

はじめに ...... 5-4

ダウンロード情報 ...... 5-4

システム要件 ...... 5-4

インストール手順 ...... 5-4

一般的に見られる問題 ...... 5-5

第 6 章: HCL Domino V10.0.1 ( (RHEL)) の V11.0.1 へのバージョンアップ 6- 6

はじめに ...... 6-6

ダウンロード情報 ...... 6-6

システム要件 ...... 6-6

バージョンアップの準備 ...... 6-6

バージョンアップの手順 ...... 6-6

Domino のバージョンアップでよくある問題 ...... 6-7

第 7 章: HCL Domino Server V11.0.1 (Red Hat Enterprise Linux (RHEL)) のアンインストール ...... 7-8 第 8 章: HCL Domino Server V11.0.1 (IBM i) の RSTLICPGM を使ったインストール ...... 8-8

はじめに ...... 8-8

ダウンロード情報 ...... 8-8

システム要件 ...... 8-8

インストールの手順 ...... 8-9

一般的に見られる問題 ...... 8-11

第 9 章: HCL Domino Server 11.0.1 (IBM i) のバージョンアップ ...... 9-11

はじめに ...... 9-11

ダウンロード情報 ...... 9-11

システム要件 ...... 9-12

バージョンアップの手順 ...... 9-12

一般的に見られる問題 ...... 9-13

第 10 章: HCL Domino Server V11 (IBM i) のアンインストール (CFGDOMSVR を使用) ...... 10-14

はじめに ...... 10-14

アンインストールの準備 ...... 10-14

アンインストールの順 ...... 10-14

第 11 章: 別のマシンから Domino サーバーの移設 ...... 11-15

OS レベルでの方法 ...... 11-15

レプリケーションによる方法 ...... 11-16

第 12 章: 日本語環境での考慮事項 ...... 12-18

Language Pack について ...... 12-18

DJX について ...... 12-18

第 13 章: まとめ...... 13-18

第 14 章: 参考資料: ...... 14-18

日本語資料 ...... 14-18

英語資料 ...... 14-18

第 15 章: 著者について ...... 15-19

第 1 章: 概要 このホワイトペーパーでは、Domino®サーバーの展開に関して、お客様から HCL テクニカルサポートに最 も頻繁に報告されている問題を取り上げています。このホワイトペーパーの目的は、Domino 製品に比較的 慣れていない Domino 管理者が、Domino のインストールやバージョンアップに関する特定の質問に 対して、 自己解決できるようにすることです。つまり、これは Domino のインストール、セットアップ、バージョン アップ作業のためのハウツーガイド(クックブック)です。

第 2 章: HCL Domino V11.0.1 (Windows) のインストール

はじめに Domino V11.0.1 を Windows Server 環境にインストールする標準的な手順を示します。

ダウンロード情報 HCL License Management Portal からインストーラーをダウンロードします。

システム要件 サポート技術情報「HCL Domino 11.0.1 Detailed System Requirements」を参照して、システム要件を確認し てください。

インストール手順 STEP 1: インストーラーをサーバーOS 上に配置します。

STEP 2: ダウンロードしたインストーラーを解凍し、Install.exe を実行し OK を押下します。

STEP 3:ウィザードが起動します。道なり進み、途中、プログラムファイルのフォルダーパスとデータの フォルダーを設定する画面では、正しく設定されていることを確認します。インストールタイプでは Domino Enterprise Server を選択します。最後のウィザード画面で設定を確認し、Install を実行します。

STEP 4: STEP 3: サーバーセットアップの実行

1. Domino Server を起動すると、セットアップ画面が表示されます。1 台目か 2 台目以降のサーバーかの 選択を状況に応じて行います。以下の記述は 1 台目を選択したことを前提としています。

2. サーバー名を設定します。一般的には OS のホスト名です。クライアントから名前解決が容易に行える ためです。サーバータイトルは説明書きです(任意)。

3. 組織名と組織認証者のパスワードを設定します。一般的には企業名や企業グループ名など全体を表すも のを設定します。組織認証者はサーバーやユーザーの ID 作成など組織内のセキュリティーに関連する 設定を行う時に必要なユーザーです。

4. ドメインはアドレス帳の単位であり、メール配信の単位でもあり、複数のドメインが設定可能です。特 段の理由がない場合は単一のドメインとします (殆どの場合で組織名と同じものを設定)。 5. 管理者名とパスワードを設定します。既存の ID も使用できます。

6. Domino サーバーで実行されるタスクを選択します(詳細説明省略)。この設定は notes.ini に書き込まれます。

7. ネットワークの設定を行います。デフォルトでは OS に設定された FQDN が取り込まれて設定されま す。暗号化と圧縮のオプションを有効化します。

8. セキュリティー設定画面では、チェックがついたデフォルトの状態で先に進みます。

9. 設定のサマリー画面を確認して実行します。エラーなどの表示がでず、完了したことを確認します。

STEP 5: Domino サーバーの起動

Domino サーバーを起動すると二つのオプションが表示されます。

 Start as a service (サービスとしてバックグラウンドで実行)  Start as an application (GUI に表示される形(アプリケーション)として実行)

少なくとも初回の起動は、状況を確認しやすくするために後者を選択することを推奨します。インストール 時に、Windows サービスとして Domino サーバーが自動起動オプション付きで登録されています。次回、 OS が再起動時には自動的に Domino サーバーが起動します。

一般的に見られる問題 1. 十分なディスクスペースがあるにも関わらず、容量不足と表示される問題は、リモートに置かれたインス トーラーを起動している場合によく見られます。インストーラーをローカルディスクに配置してください。

2. サービスとして起動できない問題は、notes.ini の設定の以下のサーバーコントローラーの箇所とサポー ト技術情報「Unable to start the Domino server as a service and run the Java Controller on Windows 2008 R2 server.」を確認してください。 ServerController=1, TCPIP_ControllerTcpIpAddress=10.10.10.5:2050

3. サービスとして起動できない問題は、dcontroller.ini を確認してホスト名と IP が環境に適合しているか を確認してください。

4. dll ファイルの不足などの状況が見られる場合には、再度インストーラーを実行します。

5. サーバーセットアップが失敗する場合は、証明書の署名が破損している等の可能性があります。ログ ファイルを確認してください。以下のエラーがでている場合があります。正しい管理者 ID を使って セットアップされていない場合に発生します。

Server error: the subject’s public key found in the certificate is not the one stored in the server’s ID file for that entity. Check the server’s log file for details. 第 3 章: Domino 9.0.1 から V11.0.1 へのバージョンアップ (Windows)

ダウンロード情報 HCL Management Portal から必要な V11.0.1 のインストーラーをダウンロードします。

システム要件 前掲のシステム要件、およびサポート技術情報「HCL Domino 11.0.1 Detailed System Requirements」を参照 してください。

バージョンアップの手順 STEP 1: Domino 9.0.1 サーバーを停止します。関連するサービスも停止したことを確認します。

STEP 2: Domino V11.0.1 サーバーを上書きインストールします。インストールタイプは適宜選択してください。

V11.0.1 を新規インストールした場合には、インストール先は HCL フォルダーになります。上書きインス トールした場合には既存のフォルダー(IBM)が引き継がれます。ウィザードの途中でインストール先が表示 されるので、引き継がれていることを確認できます。

STEP 3: サーバーをアプリケーションとして起動し、画面でサーバーのバージョンを確認します。

STEP 4: テンプレートのバージョンアップを行います。Domino コンソール画面に Do you want to Upgrade the design of the Domino Directory? と表示され Yes/No の選択で画面が停止します。Yes と入力し Enter を押 下します

一般的に見られる問題 前掲の「一般的に見られる問題」を参照してください。

第 4 章: HCL Domino 11.0.1 (Windows) のアンインストール

手順 Domino サーバーおよびサーバーコンソールの終了を確認し、OS のアンインストール画面でアンインス トールします。あるいは Domino サーバーのインストールを起動して「削除」を選択します。

一般的に見られる問題  uninstall.dll が存在せずアンインストールできない場合は、他のサーバーから同ファイルをコピーす るか、再度インストールしてます。  Domino サーバー関連のサービス jcontroller が起動しているために Domino サーバーをアンインス トールできない場合は、jcontroller のサービスを停止してください。 第 5 章: HCL Domino Server V11.0.1 (Red Hat Enterprise Linux (RHEL)) のインストール

はじめに Domino V11.0.1 を Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.4 にインストールする標準的な手順を示します。

ダウンロード情報 HCL Software License Management Portal からインストーラーをダウンロードします。

システム要件 サポート技術情報「HCL Domino 11.0.1 Detailed System Requirements」を参照して、システム要件を確認し てください。

インストール手順 STEP 1: インストーラーをサーバーOS 上に配置し、tar -xvf コマンドでインストーラーを適当な一時的な場 所に解凍します。

STEP 2: cd linux64 につづいて run ./install を実行します。ウィザードが起動します。

HCL Domino for Linux/ Install Program ------Preparing to install Extracting the JRE from the installer archive... Unpacking the JRE... Extracting the installation resources from the installer archive... Configuring the installer for this system's environment... Launching installer... ======HCL Domino (created with InstallAnywhere) ------Preparing CONSOLE Mode Installation... ======Introduction ------Welcome to the InstallAnywhere for HCL Domino InstallAnywhere will install HCL Domino on your computer. HCL Domino HCL https://www.hcl.com Type 'back' to Previous or 'quit' to Cancel

STEP 3: ウィザードにしたがって進みます。インストールはハードウェアにより 5-10 分程度かかります。完 了すると以下のメッセージが表示されます。

Congratulations. HCL Domino has been successfully installed to: //opt/hcl/domino/domino

以下の手順で Domino サーバーを構成します。

 OS に domino ユーザーとしてログインします。  cd /local/notesdata でデータディレクトリーに移動します。  //opt/hcl/domino/domino/bin/server でサーバーセットアップを起動します。

リモートで構成する場合はリモートサーバーセットアップツールを使用します。その際、以下のコマンドを 実行します。詳細については製品ドキュメントを参照してください。

//opt/hcl/domino11/domino/bin/server -listen'

The InstallAnywhere has successfully installed HCL Domino to //opt/hcl/domino11/domino.

ステップ6:システムに HCL Domino サーバー用のプログラム・ファイルをインストールした後、 Microsoft® Windows®クライアント・システムまたは別の Domino サーバーを使用して、サーバー・セット アップ・プログラムをリモートで実行できます。Windows クライアントからサーバー・セットアップ・プロ グラムを実行するのは、クライアントに Domino Administrator がインストールされていれば簡単です。

一般的に見られる問題 1. "Bundled JRE is not binary compatible with host OS/Arch or it is corrupt. Testing bundled JRE failed."のエ ラーが発生する。解決方法は以下の通りです。

 Check if the OS is a supported version. Please see system requirements  Add data_UNIX_user = [email protected]

ユーザー名の途中に@を追加してインストーラーを実行してください。問題は '@' 記号に関係しています。

2. Domino サーバーを実行すると、以下のようなメッセージが表示されます。シェルの表示環境変数を編 集して、Domino セットアッププログラムを起動したいロックされていないターミナルを反映させてく ださい。https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0024379

第 6 章: HCL Domino V10.0.1 (Red Hat Enterprise Linux (RHEL)) の V11.0.1 へのバージョンアップ

はじめに Domino 10.0.1 を HCL Domino 11.0.1 にバージョンアップする手順を示します。

ダウンロード情報 HCL Software License Management Portal から必要な V11.0.1 のインストーラーをダウンロードします。

システム要件 前掲のシステム要件、およびサポート技術情報「HCL Domino 11.0.1 Detailed System Requirements」を参照 してください。

バージョンアップの準備  トランザクションロギングを含めデータファイルをすべてバックアップします。  Domino サーバーのシステム要件を確認します。  Domino サーバーの最新のインストーラーをダウンロードします。  以下のシステムデータベースで、設計の引き継ぎが有効になっていることを確認します。

 NAMES.NSF (StdR4PublicAddressBook)  LOG.NSF (StdNotesLog)  EVENTS4.NSF (StdR4Events)  ADMIN4.NSF (StdR4AdminRequests)

これは、Domino サーバーがダウンしている状態でシステムデータベースの設計を更新するために設計タス クを利用できるようにするためです。これをスキップすると、後で Domino Administrator クライアントを使 用していくつかのシステムデータベースの設計を手動で置き換える必要になる場合があります。

バージョンアップの手順 これが最も簡単なアプローチです。これは、既存のサーバーの「インプレース」ソフトウェアのバージョン アップです。

 サーバーのアイデンティティー(IP や FQDN)は同じままです。  基盤となるハードウェアや OS に変更はありません。  クラスタ化されている場合 - クラスタ内のサーバを一度に 1 台ずつバージョンアップします。  ACL とレプリケーション設定は、クラスタ内でのデザインの伝播を妨げないことを覚えておいてく ださい。

1. バージョンアップする Domino サーバーが「クリーンに」シャットダウンされていることを確認します (エラーやハングアップがないこと)。Domino サーバーがクリーンにシャットダウンされない場合は以 下を実施します。

 nsd -kill を実行する。  Domino サーバーがダウンしている状態で、存在しないデータベース名に対して Domino メンテナン スタスクを実行する。このステップは、トランザクションログをディスクにフラッシュし、基本的 にはクリーンな Domino サーバーのシャットダウンをシミュレートします。

2. Linux ターミナルで ps コマンドを発行して、バックグラウンドで実行されている Domino タスクがない ことを確認します。

3. Domino 11.0.1 インストーラをアンインストールします。

4. Domino 11.0.1 をインストールします。

5. Domino Program と Data ディレクトリーを以前の Domino の場所に指定します。 //opt/hcl/domino 注:バージョンアップを行う際には、必ず Notes と同じユーザー名とグループ名を使用してください。

6. インストーラが終了したら、カスタマイズしたテンプレートをコピーします。

7. Design タスクを実行して、システムデータベースの設計を更新します。 注: システム データベースで継承が有効になっていることを確認してください。

8. updall タスクを実行して、設計またはコレーション(照合)の変更を伴うビューを再構築します。 注: 時間を節約するために間接ファイルを使用します。

9. Domino サーバーを再起動します。

Domino のバージョンアップでよくある問題  バージョンアップ後、Domino を Root として実行しないこと。実行されず、警告メッセージが表示 されます。su コマンドで notes ユーザーに切り替えて下さい。  以下の HTTP JVM エラーが発生する場合は以下の 10.0.1 の jar ファイルとフォルダーをすべて削除 します。….domino/notes/latest/linux/osgi/shared//plugins

HTTP Server: Java Virtual Machine loaded HTTP JVM: java.lang.reflect.InvocationTargetException HTTP JVM: at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method) HTTP JVM: at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke(NativeMethodAccessorImpl.java:62) HTTP JVM: at sun.reflect.DelegatingMethodAccessorImpl.invoke(DelegatingMethodAccessorImpl.java:43) HTTP JVM: at java.lang.reflect.Method.invoke(Method.java:498) HTTP JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapOSGIClassLoader.loadClassFromBundle(BootstrapOSGIClassLoader.java:136) HTTP JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapOSGIClassLoader.launchOSGIFramework(BootstrapOSGIClassLoader.java:82) JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapOSGIClassLoader.loadClass(BootstrapOSGIClassLoader.java:63) HTTP JVM: at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:872) HTTP JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapClassLoader.findClass(BootstrapClassLoader.java:79) HTTP JVM: Caused by: HTTP JVM: java.lang.ClassNotFoundException: No class loader available for the bundle: com.ibm.domino.xsp.adapter.osgi_10.0.1.20191004-1021 [123] HTTP JVM: at org.eclipse.osgi.internal.framework.EquinoxBundle.loadClass(EquinoxBundle.java:579) HTTP JVM: ... 9 more HTTP JVM: java.lang.ClassNotFoundException HTTP JVM: at java.lang.ClassLoader.findClass(ClassLoader.java:508) HTTP JVM: at java.lang.ClassLoader.loadClassHelper(ClassLoader.java:944) HTTP JVM: at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:889) HTTP JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapOSGIClassLoader.loadClass(BootstrapOSGIClassLoader.java:68) HTTP JVM: at java.lang.ClassLoader.loadClass(ClassLoader.java:872) HTTP JVM: at com.ibm.domino.http.bootstrap.BootstrapClassLoader.findClass(BootstrapClassLoader.java:79) **************************************************************************************** WARNING: Xsp Initialization error - Could not load class or methods WARNING: XPages/Traveler/Rest Web Services will not run until this is resolved **************************************************************************************** HTTP Server: Started 第 7 章: HCL Domino Server V11.0.1 (Red Hat Enterprise Linux (RHEL)) のアンインストール STEP 1: プログラムディレクトリとデータディレクトリをメモしておきます。同じ場所に Domino を再イン ストールする必要があります。以下に例を示します。

 Program Directory: //opt/hcl/domino  Data Directory: /local/notesdata

STEP 2: Domino のアンインストール

Domino に同梱されているアンインストールプログラムを使用することはお勧めしません。Domino をアン インストールする最も簡単な方法は Program Directory を削除することです。昇格された特権を持つアカウ ント(root)を使用してから親ディレクトリーに変更し、rm コマンドを使用して domino ディレクトリーを 削除します。

#> su(スーパーユーザーに変更、root のパスワードを入力する必要があります) #> cd / opt / ibm(ディレクトリを Domino プログラムの親に変更) #> ls -l(ディレクトリの内容を一覧表示) #> rm -rf domino(Domino プログラムディレクトリとすべてのサブディレクトリコンテンツを削除) #> ls -al(Domino Program Directory が削除されたことを確認するためにすべての内容をリストします)

第 8 章: HCL Domino Server V11.0.1 (IBM i) の RSTLICPGM を使った インストール

はじめに ライセンスプログラムの復元(RSTLICPGM)CL コマンドを使用するには、QNOTES と QNOTESRL のセー ブファイルが IBM i マシン上にある必要があります。QNOTESAP のセーブ・ファイルは、C API オプショ ンをインストールする場合にのみ必要です。

ダウンロード情報 HCL Software License Management Portal からインストーラーをダウンロードします。

システム要件 下記の Power と System i のモデルがサポートされています。

 IBM Power™ 520 to IBM Power™ 8  System i 9407-515, 9405-520, 9406-520 and above to 9406-595  System i 9406-800, 9406-810, 9406-825, 9406-870, 9406-890

下記のものはサポートされていません。

 System i 9406-270, 9406-820, 9406-830, 9406-840, 9406-SB2, 9406-SB3, 9406-530, 9406-53S ソフトウェア要件

IBM i Software i 7.2 i 7.3 i Operating System 5770SS1 5770SS1 Licensed Internal Code 5770999 5770999 Required Individual PTFs (1) (1) (1) Host Servers 5770SS1 Option 12 5770SS1 Option 12 Qshell 5770SS1 Option 30 5770SS1 Option 30 Portable App Solutions Environment 5770SS1 Option 33 5770SS1 Option 33 TCP/IP Connectivity Utilities 5770TC1 Option *BASE 5770TC1 Option *BASE IBM HTTP Server (2) 5770DG1 Option *BASE 5770DG1 Option *BASE 5770JV1 Option *BASE 5770JV1 Option *BASE IBM Developer Kit for Java J9 (3) 5770JV1 Option 16 (5) 5770JV1 Option 16 5770JV1 Option 17 5770JV1 Option 17 5770XW1 Option *BASE 5770XW1 Option *BASE IBM i Access Family (4) 5770XW1 Option 1 5770XW1 Option 1

(1) PTF の詳細・最新情報はサポート技術情報: Domino for IBM i (i5/OS): What System Fixes are Required? を参照してください。常に最新の PTF レベルをシステムに適用してください。リリースで利用可能な最新 の累積、グループ、および個別の PTF については、予防サービス計画 (PSP: Preventive Service Planning (PSP)) の Web サイトを参照してください。

(2) IBM HTTP Server プラグインを Domino または任意の Web サービスで使用する予定の場合に必要です。

(3) 5761JV1 オプション 11 および 12 は、IBM i 6.1 および 7.1 メディアで利用可能です。IBM i 7.2 および 7.3 は 5761JV1 をサポートしていません。代わりに 5770JV1 があります。IBM i 7.3 からは、JDK 6 (オプ ション 11&12)が削除され、デフォルトは JDK 8 (オプション 16&17)になります。.

(4) i を管理するためのグラフィカルユーザーインターフェースである i Navigator を使用して Domino 環境を 管理する場合は、これらのオプションをインストールします。最新のサービスパックは次の URL で入手で きます。http://www.ibm.com/systems/i/software/access/windows/casp.html .

インストールの手順 STEP 1: Flexnet からダウンロードしたファイルからオブジェクトを抽出します。

Tips: C ドライブに新しいフォルダを作成し、その上にファイルを抽出します。

STEP 2: IBM i を開き、コマンドを使用してライブラリを作成します。CRTLIB LIB(<ライブラリ名>)ex. CRTLIB LIB(MYLIB)

STEP 4: Save File を作成します。これはコードを保管するコンテナになります。CRTSAVF FILE(/) の形式でコマンドを使用します。

 QNOTES.に対して Save File を作成します。例: ex. CRTSAVF FILE(MYLIB/QNOTES)

 QNOTESAP に対して Save File を作成します。例: CRTSAVF FILE(MYLIB/QNOTESAP)

 QNOTESRL に対して Save File を作成します。例: CRTSAVF FILE(MYLIB/QNOTESRL)

STEP 5: 展開したファイルを FTP で、Windows システムからアップロードします。

Tips: 最初のディレクトリーを、作成した新規フォルダー、あるいは展開したファイルの場所 (QNOTES、 QNOTESAP、QNOTESRL) に切り替えておきます。

Ex. C:\>cd Dom1101 C:\InstallerDomino7>ftp Connected to . 220-QTCP at ACME.HCL.COM. 220 Connection will close if idle more than 5 minutes. User (hostname:(none)): QSECOFC 331 Enter password. Password: 230 ITSOUSER logged on. ftp> bin 200 Representation type is binary IMAGE. ftp> put qnotes mylib/qnotes 200 PORT subcommand request successful. 150 Sending file to member QNOTES in file QNOTES in library MYLIB. 226 File transfer completed successfully. ftp: 896016 bytes sent in 0.13 Seconds 6892.43Kbytes/sec. ftp> put qnotesap mylib/qnotesap 200 PORT subcommand request successful. 150 Sending file to member QNOTESAP in file QNOTESAP in library MYLIB. 226 File transfer completed successfully. ftp: 896016 bytes sent in 0.13 Seconds 6892.43Kbytes/sec.

ftp> put qnotesrl mylib/qnotesrl 200 PORT subcommand request successful. 150 Sending file to member QNOTESRL in file QNOTESRL in library MYLIB. 226 File transfer completed successfully. ftp: 1195459584 bytes sent in 138.26 Seconds 8646.52Kbytes/sec.

Tips : コマンドハッシュを使用するとロード画面を表示できます。 STEP 6: 以下のコマンドを使用して、インストールタイプに対応した値を環境変数に設定する必要がありま す (0=Messaging, 1=Utility, and 2=Enterprise)。

ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(0) – Messaging ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(1) – Utility ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(2) – Enterprise

STEP 7: 以下のコマンドを使用してファイルを復元します。

RSTLICPGM LICPGM(5733D11) DEV(*SAVF) OPTION(*BASE) SAVF(MYLIB/QNOTES) > For the Base Install RSTLICPGM LICPGM(5733D11) DEV(*SAVF) OPTION(1) SAVF(MYLIB/QNOTESAP) -> For C API RSTLICPGM LICPGM(5733D11) DEV(*SAVF) OPTION(10) SAVF(MYLIB/QNOTESRL) -> For V11.0.0 RSTLICPGM LICPGM(5733D11) DEV(*SAVF) OPTION(11) SAVF(MYLIB/QNOTESRL) -> For V11.0.1

STEP 8: インストールが成功したことを DSPSFWRSC コマンドを使って確認します。

一般的に見られる問題  RSTLICPGM を発行して Domino をインストールしようとすると LNT2025 が発生する問題は、以 下のコマンドで Domino のインストールタイプを設定して対処します。前出の内容を参照して値は 適宜変更してください。

"DOMINO_INSTALL_TYPE" environment variable: ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(2)

 RSTLICPGM 発行時、QGNNINDS オブジェクトを配置できない問題は、誰かがパネルグループ (QGNNINDS)をロックしているためです。使用者を確認するか WRKDOMSVR 上で確認してリ リースします。WRKOBJLCK OBJ(QSYS/QGNNINDS) OBJTYPE(*PNLGRP)を発行して、誰が WRKDOMSVR コマンドにアクセスしているかを確認できます。

第 9 章: HCL Domino Server 11.0.1 (IBM i) のバージョンアップ

はじめに この文書は、HCL Domino 11.0.1 の最小システム要件を提供します。修正パックやサービスパックなど、よ り高度なメンテナンスレベルは、利用可能になった時点でサポートされるかもしれません。

ダウンロード情報 HCL Software License Management Portal から必要な V11.0.1 のインストーラーをダウンロードします。 システム要件 前掲のシステム要件、およびサポート技術情報「HCL Domino 11.0.1 Detailed System Requirements」を参照 してください。

ハードウェア要件

この情報は一般的なガイドラインとしてご利用ください。お客様の環境の要件は異なる場合があります。 IBM Power Systems for Domino のサイジングには、IBM Systems Workload Estimator を使用してください。 Estimator は、次の Web サイトから入手できます。

 https://wle.mybluemix.net/wle/EstimatorServlet

IBM Power Systems は、IBM の統合プラットフォームである IBM System i™ と、その UNIX OS プラット フォームである IBM System p™ を統合しています。詳細については、以下を参照してください。

 https://www.ibm.com/systems/power/

システムモデル

前出のシステムモデルの項目を参照してください。

ソフトウェア要件

Domino Software Install Resource ID and Option HCL Domino 11.0 HCL Domino 5733D11 *BASE (Required) 11.0: C API (1) HCL Domino 5733D11 Option 1 11.0: Release 11.0.1 5733D11 Option 11 (1) C API インターフェイスを使用するアプリケーションを実行する場合は、このオプションをインストー ルします。C API オプションはマルチバージョンに対応していません。

インストールされているソフトウェアを一覧表示するには、Display Software resources (DSPSFWRSC)コマ ンドを使用します。Domino のリソース ID またはライセンスプログラム (LICPGM) 番号は「5733D11」で、 「xx」は Domino のバージョンとリリースレベルを表します。この値は Lotus Passport Advantage 製品 ID と は異なり、例えば Domino 8.5.0 では 5724E62、Domino 8.5.1 では 5724Z10, 5724Z14 となります。両方の値 を Lotus Domino 製品を参照するために使用できますが、リソース ID (LICPGM 値) は IBM i とライセンス されたプログラムのインストールに固有のものです。

IBM i Software のシステム要件については前掲の一覧を参照してください。

バージョンアップの手順 STEP 1: V11.0.1 をインストールします。サポート技術情報「How to Install HCL Domino Server V11.0.1 on an IBM i System using RSTLICPGM?」を参照してください。

STEP 2: UPDDOMSVR SERVER() TORLS(’11.0.1’) コマンドを発行します。以下は例です。

注意: TORLS()パラメータを指定しなかった場合、システムにインストールされている最新のバー ジョンが使用されます。

STEP 3: (オプション). WRKDOMSVR に戻って F11 を押して、サーバーがすでに更新されているかどうか を確認します。Domino のバージョンが V11.0.1 に変更されていることを確認します。

STEP 4: サーバーのバージョンの更新が完了したら、サーバーを起動し、バージョンアップを受け入れます。 サーバーを起動し、「はい」と入力してバージョンアップを受け入れます。

注: LPAR に複数のサーバーがあり、それらが同じドメイン上にある場合、管理者サーバーのみがこの更新 を取得します。

一般的に見られる問題  バージョンアップを実行するときに完全なエラーを確認するには、エラーライン(通常は白で表示さ れます)にカーソルを置き、F1 を押してから F10 を押します。  インストールによっては、.exe ファイルを介して、またはグリーン画面で問題が発生すること があります。これは、インストールタイプに応じて環境変数を設定する必要があります。 0=Messaging, 1=Utility, and 2=Enterprise。

 ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(0) – Messaging  ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(1) – Utility  ADDENVVAR ENVVAR(DOMINO_INSTALL_TYPE) VALUE(2) – Enterprise

第 10 章: HCL Domino Server V11 (IBM i) のアンインストール (CFGDOMSVR を使用)

はじめに Configure Domino Server (CFGDOMSVR) コマンドを使用すると、IBM i マシン上の Domino サーバーを削 除できます。

アンインストールの準備  CFGDOMSVR コマンドを使用するには、*SECADM、*ALLOBJ、*JOBCTL、*IOSYSCFG の特殊 権限が必要です。  アンインストールするサーバーは完全にシャットダウンしておく必要があります。

アンインストールの順 STEP 1: “CFGDOMSVR” を発行し ENTER を押下する。

STEP 2: 削除する Domino サーバー名を入力して、“*REMOVE”のオプションを選択し、ENTER を押下する。

例: サーバー名が IMTEST の場合、以下のようになります。

STEP 3: 完了すると、メッセージ“Command CFGDOMSVR ended successfully.”が表示されます。 RKDOMSVR 配下からサーバーが消えていることがわかります。

第 11 章: 別のマシンから Domino サーバーの移設

OS レベルでの方法 この方法では、データベースやファイルを OS レベルで移動させるため、ユーザーがサーバーを移行する必 要があります。

1. 再構築または再インストール中のサーバーへのレプリケーションとメールルーティングをオフにします。

2. 元の Domino サーバーの完全なバックアップを作成します。プログラムディレクトリの場所は、 notes.ini の設定 NotesProgram= で指定されています。

3. 新しいサーバー上に、「\domino」および「\domino\data」ディレクトリを作成します。

4. すべてのデータファイルを新サーバー上の適切な場所に移動します。データディレクトリの場所は、 notes.ini の Directory= で指定されています。データファイルには、以下のものが含まれます。

 拡張子が .NSF のファイル  サーバーID ファイル  管理者 ID ファイル  認証者 ID ファイル  サーバーの Domino ディレクトリ(NAMES.NSF)  ADMIN4.NSF (管理要求データベース)  すべてのテンプレート(拡張子が.NTF のファイル)

注:CERTLOG.NSF のコピーは、セキュリティ目的とユーザーメンテナンスのために、重要です。

5. すべてのユーザ・メール・ファイルを移動します。デフォルトでは、ユーザメールファイルは Notes\Data\Mail ディレクトリに格納されています。

6. 元の Domino サーバーで作成された他のすべてのデータベースを移動します。

7. Domino サーバーインストールガイドの指示に従って、新しいコンピュータに Domino サーバーソフト ウェアをインストールします。

Domino サーバーソフトウェアをインストールする際には、オリジナルの SERVER.ID、ADMIN.ID、 CERT.ID ファイルを使用してください。Domino サーバーとドメイン名は同じものを使用することを忘 れないでください。Domino のインストールが開始されると、Microsoft Windows レジストリが前回の インストール時の設定を修正する必要があることを示すメッセージが表示される場合がありますが [は い]をクリックします。

注: Microsoft Windows プラットフォームでは、インストールディレクトリとして、\domino および \domino\data を使用します。(サーバーのハードウェア/OS のバージョンアップと Domino のバージョ ンアップを行う場合、ファイルを移動後に新しいサーバーソフトウェアをインストールしてください)

8. 新しいコンピュータをネットワークから切断します。リムーバブルメディアなどを使用して、古いサー バーから notes.ini ファイルをコピーし、新しいサーバーの Domino ディレクトリに配置します。新しい サーバーを起動して、正しくインストールおよび設定されていることを確認します。この時、Notes ク ライアントは起動しないでください。 9. 新しいサーバーをシャットダウンします。

10. 新しいサーバーにすべてのファイルが揃ったら、古い Domino サーバーをシャットダウンします。新 サーバーに旧サーバーの IP アドレスを設定し、新サーバーをネットワークに接続します。

11. 新しいコンピュータで Domino サーバーを起動します。

レプリケーションによる方法 この方法は、クライアントの再起動不要シャットダウンなしでせずにサーバーを移行する必要があり、これ は最小限のダウンタイムを必要とする企業に使用されます。

略語説明

 旧サーバー : 元の Domino サーバー  新サーバー: ダミーの Domino サーバー

1. 新規ダミーサーバー(新サーバー)を登録し、生成されるサーバーID を新サーバーマシンにコピーします。

2. 新サーバーマシンに、元のサーバーと同じフォルダ構成で 新サーバーをインストールします。セット アップ中に「追加サーバーのセットアップ」を選択し、手順 1 のサーバーID を指定します。

3. 2 つのサーバー(旧と新)で相互の接続文書を作成します(複製に使用します。間隔は短くしてください)。

4. 新しいサーバーのサーバー文書で、「セキュリティ」→「サーバークセス」→「新しいレプリカを作 成」と進み、古いサーバーを追加します。

5. 新サーバーは、レプリケートされるすべてのデータベースへのリーダーアクセス(ACL)を持っている必 要があります。そのため、"LocalDomainServers "グループを使用している場合は、新サーバーがそのグ ループのメンバーであることを確認する必要があります。

6. names.nsf を両方のサーバーに複製し、変更が複製されているかどうかをダブルチェックします。

7. ADMINP_EXCHANGE_ALL_UNREAD_MARKS=1 を 旧サーバーの notes.ini に追加します。

8. (テスト) Select Database > New > Replica(s)でデータベースの新しいレプリカを作成します。これは adminp を使用しますので、adminp プロセスが実行されていることを確認してください。

9. 「Exchange Unread marks on replication」にチェックが入っていることを確認してください。未読情報 の交換作業が増えるため、管理プロセスによる初期レプリケーションの実行時間が長くなりますのでご 注意ください。

10. 成功した場合は、複数のデータベースの新しいレプリカを作成できます。複数のデータベース>>新規> レプリカを選択できます。ネットワーク トラフィックを管理するために、新しいレプリカをバッチで 作成することをお勧めします。

11. すべてのデータベースを複製した後、両方のサーバーをシャットダウンします。元のサーバーから notes.ini とサーバー ID をコピーし、新しいサーバーに入れ替えます。notes.ini は Domino プログラム ディレクトリにあり、サーバーはデータディレクトリにあることに注意してください。

12. 新しいサーバーのホスト名と IP アドレスを変更します。

13. サーバーを起動し、"show server "コマンドを実行すると、元のサーバー名が表示されるはずです。

14. 接続やメールのルーティングなど、サーバーをテストします。

注意事項

 ネットワーク構成が変更された場合は、必ず サーバー文書を更新してください。サーバー文書の Net Address フィールドにサーバー IP アドレスが含まれている場合は、異なる IP アドレスを持つ新 しいコンピュータがインストールされている場合は、このフィールドを更新してください。  バージョンアップ/移動を実行する際には、ディレクトリ リンクを確認してください。  OS レベルの接続またはシンボリック リンクが定義されているかどうかを確認します。新しいサー バーに新しいシンボリックリンクが作成されていることを確認するか、それらのリンクのファイル がデータディレクトリの一部になっていることを確認してください。  サーバー名が変更された場合、ファイルを新しいサーバーにコピーする前に、すべての暗号化され たデータベースが復号化されていることを確認してください。  異なる OS プラットフォーム間でサーバーを移動する場合、FTP を使用してデータベースやメー ル・ファイルを再配置し、コード・ページが破損しないことを確認してください。いくつかの構成 では、OS のコピーがデータベースの破損の原因となっています。  サーバーを 1 台のマシンから別のマシンに移動して、ドライブマッピングが変更された場合、例え ば、C ドライブから D ドライブに移動する場合、ファイル notes.ini 内の以下のパラメータを変更し ます。

Directory=d:\Domino\Data NotesProgram=d:\Domino

 サーバーの notes.ini ファイルを検索して、これらのパラメータが適切に変更されていることを確認 します。古いドライブ参照の「検索」(CTRL + F)を実行し、適切に変更します。 注: サーバーを新しいコンピュータに移動するときにサーバーの名前を変更する場合は、ユーザーに 通知して、ロケーション文書に適切な変更を行うようにするか、ユーザーのために変更を行うこと ができます。  サーバーを Microsoft Windows プラットフォームから UNIX プラットフォームにサーバーを移動する 場合は、常に Domino サーバーを使用してデータベースを複製するようにしてください。  サーバーを Microsoft Windows プラットフォームから UNIX プラットフォームに移動する場合は、 ファイル名とパスの大文字小文字を区別する問題を調査して準備してください。 第 12 章: 日本語環境での考慮事項

Language Pack について Domino サーバーのインストーラーは英語版であり、日本語版を利用するには Language Pack の適用が必要 です。Language Pack はひとつの tar ファイルを解凍して使用します。従来から異なる点は、Language Pack のインストール途中で Domino サーバーの英語版をインストールするオプションはなくなったことです。英 語版の Domino サーバーをインストールした後に Language Pack を入れてください。

DJX について V10 および V11 における DJX に変化はありません。Domino 9 までと同じです。バージョンアップにおいて 特別考慮すべきことはありません。

第 13 章: まとめ Domino を初めて使う方は、このホワイトペーパーが、Domino のインストールやバージョンアップに関す る質問の参考になれば幸いです。これは包括的なガイドではありませんので、以下のセクションでリンクさ れているその他のリソースを参照して、より詳細な解決策を見つけてください。

第 14 章: 参考資料:

日本語資料  HCL NotesDomino Domain 技術情報 製品およびバージョンアップに関係する資料をまとめたリンク集ページです。 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0075039

英語資料  Upgrading to HCL Notes and Domino 11 (upgrade guide) https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0077811  Download the file from flexnet. https://hclsoftware.flexnetoperations.com/flexnet/operationsportal/logon.do  System Requirement https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0077033  Unable to start as a service > Check the notes.ini if the server controller is enabled. See the following parameters: ServerController=1, TCPIP_ControllerTcpIpAddress=10.10.10.5:2050 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0035321  HCL Domino 11.0 Detailed System Requirements https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0074573  Setting up a Domino server on a UNIX-based system https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0024379  Domino for IBM i (i5/OS): What System Fixes are Required? https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0026574  Roadmap to IBM i Preventive Service Planning Documentation http://www-912.ibm.com/s_dir/sline003.nsf/sline003home  IBM i Access – Windows http://www.ibm.com/systems/i/software/access/windows/casp.html  IBM Workload Estimator 2019.1.1 https://wle.mybluemix.net/wle/EstimatorServlet http://www.ibm.com/systems/power/  How to Install HCL Domino Server V11.0.1 on an IBM i System using RSTLICPGM? https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0078802

第 15 章: 著者について NA L2 エンジニア

 Roberto Dela Rosa [email protected]  Jojet Tarantan [email protected]  Charles Eliot Miranda [email protected]  Redgie Geronimo [email protected]  Christian Sinfuego [email protected]  Dan Homer De Guzman [email protected]  Paul Kevin Villorente [email protected]  Monique Gonzaga [email protected]  Raphael Vinzon [email protected]