米国の映像系サービスの展望(第2回) 〜AT&Tとverizonの映像戦略

米国の映像系サービスの展望(第2回) 〜AT&Tとverizonの映像戦略

KDDI 総合研究所 R&A | 2019 年 3 月号 米国の映像系サービスの展望(第2回) 〜AT&TとVerizonの映像戦略 執筆者 KDDI 総合研究所 特別研究員 髙橋陽一 ▼記事のポイント <サマリー> 米国の映像系サービスに変革の波が押し寄せている。インターネットやモバイルの発展・普及によ り、新しいサービスが登場し、利用者の視聴形態が変化し、規制環境の変化も相俟って業界の構図が ダイナミックに変化している。そのような変化の中で徐々に役割が縮小し存在感が薄くなりつつある 従来型の有料 TV サービスの提供事業者がどのような対応策を講じているのかが注目される。 本レポートでは 3 回に渡って米国の映像系サービスの展望と主要事業者の動向・戦略を紹介する。 第 1 回では映像系サービスに関わる業界の全体像を俯瞰した上で、業界の変革の先駆け的役割を演じ た Comcast の動向と戦略を取り上げた。第 2 回となる本稿では主として AT&T と Verizon の映像戦 略を概観する。第 3 回ではその他の事業者や新しい映像系サービスの動向に焦点を当てる。 <主な登場者> Comcast AT&T Verizon FCC NBCU Disney Fox Sky Netflix Hulu Amazon Google Facebook <キーワード> 有料 TV サービス コンテンツ メディア コングロマリット アグリゲート OTT ストリー ミング コードカッティング MVPD vMVPD SVOD デジタル広告 <地域> 米国 KDDI Research, Inc. 1/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 An Overview of the U.S. Pay-TV Services (Part 2) —AT&T's and Verizon's Video Strategies TAKAHASHI, Yoichi Research Fellow, KDDI Research Inc. Abstract The U.S. pay-TV services industry is experiencing a wave of transformation. New types of services brought on by the development and proliferation of the internet and mobile technology are causing dynamic changes in the industry structure, and giving rise to changes in users' viewing styles, and in the regulatory environment. In an era of continuing technological innovation, it is interesting and instructive to know how the providers of traditional pay-TV services, whose roles and presence are gradually diminishing, are responding to these changes. This report consists of three parts, and introduces an overview of the US pay-TV services industry and the strategies of principal providers of the services. The first installment of the report gave a birds-eye view of the pay-TV industry, followed by outlining the strategy of Comcast, a front-runner in the industry transformation. This second installment mainly discusses the video strategies of AT&T and Verizon. The final third installment will focus on other providers and emerging services. Key Players Comcast AT&T Verizon FCC NBCU Disney Fox Sky Netflix Hulu Amazon Google Facebook Keywords pay-TV services contents media conglomerate OTT streaming cord cutting MVPD vMVPD SVOD digital advertising Regions US KDDI Research, Inc. 2/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 1 はじめに 米国の映像系サービスに大きな変革の波が押し寄せている。インターネットやモ バイルの発達・普及とともに映像系の新しいサービスが登場し、利用者の視聴スタ イルが変化している。 従来型の有料TVサービスの提供事業者や規制当局もこの変革への対応に動き出 している。それに伴い、コンテンツを創り出し、取りまとめ、利用者に提供する仕 組みや業界全体の構図も変わりつつある。 このような背景を踏まえ、本レポートでは3回に渡り、米国の映像系サービスに関 わる業界の現状と事業者の動向・戦略を紹介する。特記すべきと思われる動向につ いては可能な限り深掘りして、それに至った理由や背景等も明らかにしてみたい。 前回の第1回では、まず映像系サービスに関わる業界の全体像を俯瞰した上で、業 界の変革の先駆け的役割を演じた、米国のケーブルTV最大手であるComcastの動向 と戦略を取り上げた。 第2回となる本稿では主としてAT&TとVerizonの映像系サービスに関わる動向と 戦略を概観する。米国のワイヤレス市場で1、2位を争う両社が映像系サービスでは 対照的な戦略を取っているところが興味深い。 最終回の第3回ではその他の事業者や新しい映像系サービスの動向に焦点を当て る。 2 AT&Tの映像戦略 AT&Tは2015年7月に衛星TV事業者のDirecTVを買収したことで、U-verse TVの 顧客と合わせ、有料TVサービス事業者としてはComcastを抜いて米国最多の顧客数 を誇る配信事業者となった1。 2-1 U-verse TVの縮小 AT&TはDirecTVを買収した後、光ファイバとカッパーケーブル(固定電話の加 入者線)を併用する固定通信サービス「U-verse」で提供していたIPTVサービス 「U-verse TV」の縮小に着手した。「AT&TがU-verseをUターンさせた」とAdAge が報じた2。 1 2018年第3四半期末時点のTVサービス顧客数はComcastの2,201.5万件に対し、 AT&Tは2,515.2万件(内、DirecTVが1,962.5万件)。 2 https://adage.com/article/digital/t-takes-u-turn-u-verse-pushes-users-directv/302689/ KDDI Research, Inc. 3/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 同記事は、ケーブルTVへの対抗策として2005年に「ブレイクスルー」としてもて はやされたU-verse TVがフェーズアウトしようとしている状況を報じた。U-verse TV向けのSTBの製造は既に終了し、TVサービスの新規顧客はDirecTVに誘導され ていた。 DirecTVとU-verse TVではサービス提供コストが違ってくる。ハードウエアのコ ストもコンテンツ調達コストもDirecTVの方が安い。たとえばコンテンツ調達コス トはDirecTVではU-verse TVに比べて1顧客あたり月17ドルも安くなるという。 AT&TはDirecTVを買収した際に、年間25億ドルのコスト削減を3年以内に実現す ると公言していた。U-verse TVからDirecTVに顧客を移行させることもそのコスト 削減の筋書きに沿ったものだ。 U-verse TVからDirecTVへの顧客移行努力の成果は、早くも2015年第4四半期に 現れた。U-verse TVの顧客が24万件の純減と、過去最大の減少を記録したのに対し、 DirecTVの顧客は21.4万件の純増となった。その後も2016年中は同様の傾向が続く。 【図表1】AT&TのTVサービス顧客数と増減の推移(単位:千件) (AT&Tの四半期決算発表資料を元にKDDI総合研究所作成) DirecTVの買収と顧客移行はAT&Tの収益改善に大きく貢献した。AT&Tの映像・ 固定通信部門の同四半期の売上は130億ドル(前年同期は55.9億ドル)、利益は14.5 億ドル(前年同期は2.9億ドルの赤字)となった。 KDDI Research, Inc. 4/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 【図表2】AT&Tの映像・固定通信部門の売上と営業利益の推移(単位:億ドル) (AT&Tの四半期決算発表資料を元にKDDI総合研究所作成) なお、将来的にはU-verseは廃止の運命にあると見られているが、現時点で廃止を 急いでいるわけではなく、既存顧客は引き続きサービスを利用できることとされて いることから、最近はU-verse TVの顧客減少傾向は収まっている(図表1参照)。 2016年9月にはインターネットサービスと固定電話サービスから「U-verse」とい う名称を外して、それぞれ「AT&T Internet」、「AT&T Phone」とし、「U-verse」は 従来型のIPTVサービスのみに使用することにした。 2-2 Time Warner買収で垂直統合を達成 2016年10月、AT&TはTime Warnerを買収することで合意したと発表した。コン テンツ配信の大手であるAT&Tと、コンテンツ制作・アグリゲートの大手であるTime Warnerが垂直統合するというもので、Comcast/NBCUを凌ぐ超大型買収となる。 Time Warnerは映画・TVスタジオとしてWarner Bros.を持ち、TVネットワークと してCNN、TBSなどの人気チャンネルを傘下に抱えるTurner NetworksやHBOとい う人気の高いケーブルTV向け番組ネットワークなども持っている。 DirecTVを買収して最大の有料TVサービス事業者となった上に、米国で最大規模 のワイヤレス顧客を抱えるAT&Tが、この巨大なメディアコングロマリットを買収 するというのだから、その合併後の企業規模(図表3)はとてつもなく大きなものと なり、危惧される競争上の悪影響はComcast/NBCUどころではないはずだった。 ちなみに両社の合併により、企業価値、売上、利益のすべてにおいてComcastや Verizonを上回る「米国最大のメディア会社」が出現する。ただし、企業価値ではApple、 Google、Amazon、Facebookという巨大テック企業がまだその上に位置する(図表4)。 KDDI Research, Inc. 5/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 【図表3】AT&T/Time Warner合併の対象資産の一覧 (出典)statista1 【図表4】AT&T/Time Warner合併後の企業規模 (出典)George G.Q. Quitoriano/Quora2 1 https://www.statista.com/chart/11932/time-warner-and-att-merger/ 2 https://www.quora.com/If-Disney-buys-Netflix-Paramount-and-Sony-would-they-be-the-biggest-and-most-p owerful-company-in-the-world-surpassing-even-the-NBC-Universal-and-AT-T-Time-Warner-mergers KDDI Research, Inc. 6/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 両社の合意内容によれば、AT&TはTime Warnerの株式を1株あたり107.50ドルで 現金と株式交換により取得する。資産価値にして854億ドル、負債を含めたトータル の買収金額は1,087億ドルとなる。 AT&Tは発表文書の中で、合併によるシナジー効果として、主として管理部門と 調達部門の経費削減により、3年以内に1年あたり10億ドルのコスト削減が見込まれ る上に、両社が別々では成し得なかった追加収入の機会も実現できるとしている。 また、顧客へのメリットとしては、比類のない選択肢、品質、価値、体験を提供 できるとし、競合サービスとして特にケーブルTVを意識し、それよりも優れたサー ビスが提供可能になるとしている。 ただ、市場におけるAT&Tの力があまりにも強大になることへの懸念もあり、 AT&Tはこの力を利用して競合他社やその顧客に不利益を与えるような反競争的行 為を行うことも危惧された。 司法省がこの合併の阻止に向けて動き出した。2017年11月、両社の合併は競争を 阻害するおそれがあるので、反トラスト法(クレイトン法第7条)に違反するとして、 ワシントンDCの連邦地裁に提訴した。 司法省の主張は、主として以下の論点によりAT&T/Time Warnerが競争事業者を 不利な立場に追いやり、結果的に消費者に不利益を与えるおそれがあるというもの。 Turnerの影響力が大きくなりすぎる。コンテンツの供給・調達交渉における Turnerの交渉力が強くなり、AT&Tと競合する配信事業者に対するアフィリ エイト料が引き上げられるおそれがある。 vMVPD(virtual Multichannel Video Programming Distibutors)に対する AT&Tの競争力が大きくなりすぎる。競合配信事業者に対し一方的にTurner のコンテンツの供給を止めたり制限したりするおそれがある。 HBOの特典化に支障が出る。競争事業者が自社のサービスの顧客を維持・獲 得するためにHBOを無料提供するような販促活動が困難になるおそれがあ る。 これに対し、AT&Tは以下のようにまったく別の観点からの主張を展開した。 映像業界は変革の真只中にあり、Netflix、Amazon、HuluといったSVODは 垂直統合により、コンテンツを安く制作してユーザに直接提供することで急 成長している。 さらにGoogle、Facebookといった巨大テック企業は、顧客データを駆使して 個々のユーザに合った効果的で利益率の高いデジタル広告を展開している。 その結果、AT&TやTime Warnerのような従来型の事業者は顧客が減少し、 広告収入も頭打ちになるなど、厳しい現実に直面しており、現状打開のため に必要な解決策が両社の合併によって可能になる。 KDDI Research, Inc. 7/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 買収合意の発表時には主としてケーブルTVとの競争を意識したメリットのアピ ールが目立ったが、訴訟におけるAT&Tの主張内容は、SVODや巨大テック企業な どとの競争に重点が移っている。 司法省の主張をかわすための理屈付けの部分もあろうが、AT&T/Time Warnerに とって市場の変革に対する重要な対応策が合併であると位置付けているということ も、けっして本音から外れるものではないだろう。 司法省が提訴したことにより合併手続きは一旦「お預け」となった。両社の合意 から約1年半後の2018年6月21日までに合併手続きが完了しなければ合意は無効と なり、AT&TはTime Warnerに違約金として5億ドルを支払うことになっていた。 連邦地裁のリチャード・レオン判事は、2018年6月12日、合併を認める判決を下 した。この合併が実質的に競争を阻害することについての立証責任は司法省にある が、いずれの論点も立証できなかったとして、司法省の主張をことごとく退けた。 レオン判事は判決に意見を付し、特に司法省に対して異例とも言える厳しい態度 を露わにした。意見書には感嘆符(!)がいくつも散りばめられ、少々感情的な様 子もうかがえた。合併を承認するに当たってAT&Tに条件を課すこともしなかった。 司法省は判決から60日以内に上訴することができ、また、上訴するかどうかを検 討する間、判決の効力停止を求めることもできた。もし判決の効力停止を求めて、 それが認められた場合、AT&T/Time Warnerの合意が期限切れで無効になる可能性 もあった。そうすると、司法省は敗訴しても間接的に目的が達成できることになる。 レオン判事は意見の中で、本件について判決の効力停止を求めることは明白に不 当な行為であると司法省を牽制し、もし効力停止を求められても認めるつもりはな いと明言し、さらに司法省は上訴しても勝ち目はないだろうとまで言い切った。 判事がこんな意見を述べるのは珍しい。結局、司法省は効力停止を求めないこと としたため、判決は有効となり、それに基づきAT&Tは2018年6月15日、合併手続き が完了したと発表した。ただし、まだ上訴の可能性は残っている。 合併手続きの完了に伴い、AT&Tは「Time Warner」の社名を「WarnerMedia」 に改称した。改称の理由は、Charterに買収されたケーブルTV事業者の「Time Warner Cable」とよく混同されるためとしている。 2-3 DirecTV Nowの開始 AT&TはvMVPD分野へも事業を拡大し、2016年11月、OTTビデオストリーミン グサービスの「DirecTV Now」を開始した。スポーツ中継や人気のTV番組や映画な どがライブやオンデマンドでタブレット、スマートフォン、テレビなどで視聴でき るもの。 料金プランは図表5のとおり、チャンネル数に応じて4種類あり、それぞれにユニ ークな名称が付けられた。HBOとその系列のCinemaxはそれぞれのプランに月5ド KDDI Research, Inc. 8/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 ルの別料金で追加できる。各プランとも7日間の無料試聴期間が設定された。 料金プランのうち、100チャンネル以上の「Go Big」プランについては、通常月 60ドルのところ35ドルの特別料金を適用するプロモーションを実施した。2017年1 月9日までの期間限定で、期間内に申し込むと特別料金が継続的に適用され、特に終 了の期限は設けられていない。 さらに申込みの際に料金を3か月分前払いすると最新のApple TVを、1か月分前払 いするとAmazon Fire TVスティックを、それぞれ無料で提供するという販促キャン ペーンも期間限定で実施した。 競合のSling TVがスタートした時点でのプランは14チャンネルで月20ドルという もの。それに比べるとDirecTV Nowはチャンネル数は多いが料金も高めのサービス という位置付けになる。 【図表5】DirecTV Nowの料金プラン(サービス開始時点) (出典)AT&T/Ars Technicaより 料金が高めだったことに加え、NFLのフットボールの中継が観られない、CBS系 列の番組が入っていない、録画機能がない、同時に2端末までしか使えない、全国 TVネットワークの系列のローカルTV局が映らないなど、不満の声も上がった。 AT&Tは2017年2月、ワイヤレスの無制限プラン「Unlimited Plus」の顧客に対し TVサービスの月額料金を25ドル引きにする措置を開始した。これにより同プランの 顧客はDirecTV Nowの最安プランが月10ドルの追加料金で利用できることとなっ た。 KDDI Research, Inc. 9/31 米国の映像系サービスの展望− AT&T と Verizon の映像戦略 2017年6月にはこのバンドル割引を廉価版の無制限プラン「Unlimited Choice」の 顧客にも拡大した。ただし「Plus」で はDirecTVやU-verseを含む全TVサービスが割 引対象だったのに対し、「Choice」ではDirecTV Nowだけが対象となった。 2017年8月にはCBSとの間でコンテンツ供給契約を締結し、CBS系列(CBS、CBS Sports、CW、Showtime、Popなど)の20チャンネル以上がDirecTV Nowで視聴で きるようになった。CBSは「must-have(必須)」のコンテンツと言われるほど人気 があり、これがチャンネルラインアップに加えられたことはDirecTV Nowにとって は大きな前進だ。 2017年第3四半期はDirecTV NowおよびAT&Tの映像系サービスにとって転機と なった。DirecTVが25.1万件の純減、U-verseも13.4万件の純減となったのに対し、 DirecTV Nowが29.6万件の純増となり、従来型の有料TVサービスの顧客減少を OTTサービスが補う構造が明確になったからだ(図表1参照)。 DirecTV Nowは同第3四半期に顧客数が78.7万件に達し、他のvMVPDにとって も脅威の存在となった。同四半期の競合サービスの顧客数は、Sling TVが170万件、 PlayStation Vueは45.5万件、YouTube TVは32.5万件、HuluのライブTVが15万件、 FuboTVが10万件といった状況で、AT&Tは既に上位グループに食い込んでいた。 DirecTV Nowの顧客の半数は他社の従来型の有料TVサービスからの乗り換え、 10%はDirecTV/U-verseからの移行、残りは「コードネバー」(これまで有料TVサ ービスを一度も利用したことのないユーザ)を含むコードカッターだった。 2017年11月にはサービス開始1周年を祝って新規顧客には最初の月のプラン料金

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