
Version 7.20 エクセルソフト株式会社 2 目次 目次 自動テストおよび TESTCOMPLETE について .........................................................................................3 自動テスト ................................................................................................................................................3 テスト タイプ ...........................................................................................................................................3 TestComplete プロジェクトとプロジェクト項目 .................................................................................4 TestComplete ユーザー インターフェース ............................................................................................5 TestComplete テスト オブジェクト モデル ...........................................................................................6 チェックポイントと Stores .....................................................................................................................8 初めてのテスト作成 ......................................................................................................................................10 1. テスト プロジェクトの作成 .............................................................................................................11 2. テストするアプリケーションの定義 ..............................................................................................12 3. テストの計画 ......................................................................................................................................13 4. テストのレコーディング ..................................................................................................................15 5. レコーディングしたテストの解析 ..................................................................................................23 6. レコーディングしたテストの実行 ..................................................................................................26 7. テスト結果の解析 ..............................................................................................................................27 次のステップ ..................................................................................................................................................31 索引 ..................................................................................................................................................................33 www.automatedqa.com TestComplete by AutomatedQA Corporation 自動テストおよび TestComplete について 3 自動テストおよび TestComplete について 自動テスト ソフトウェア テストは、アプリケーションを調査し、そのアプリケーション内のエラーを検出 するプロセスです。 テストと単なる調査との違いは、テストはアプリケーションの出力と期待 値を比較し、アプリケーションが期待通りに機能するかどうかの判定を含んでいることにあり ます。 言い換えると、テスターはアプリケーションが値のリストを表示するのを確かめるだけ でなく、そのリストが適切な値を含んでいるかを検証する必要があります。 このことから、基本的なテスト シーケンスは次のようになります。 • 期待する出力の定義。 • テスト動作の実行 (適切な入力データの付与)。 • アプリケーション出力の収集および期待する結果 (基準データ) との比較。 • 比較に失敗した場合は、開発者またはマネージャーに通知。 自動テストは若干あるいは全く人間の操作のない特別なプログラムによるソフトウェア テスト の自動実行です。 自動実行によって、テスト動作を 1 つたりともスキップしないことが保障さ れます (これは、テスターを退屈な同じ手順の繰り返し作業から解放します)。 TestComplete は、テスト動作の自動化、基準データの定義、テストの実行、テスト結果の記録 の特別機能を提供します。 また、テスト内の比較コマンドやチェックポイントの自動化を簡単 にする特別なダイアログやウィザードも含んでいます。 テスト タイプ TestComplete はさまざまなテスト タイプとテスト方法 (単体テスト、機能および GUI テスト、 リグレッションテスト、分散テストなど) をサポートしています (TestComplete ヘルプの Different Ways of Testing を参照)。 このチュートリアルでは、最もよく用いられる機能テストを作成しま す。 機能テストは、アプリケーションの GUI とその背後のシステムおよびユーザー間のインタ ーフェースをチェックします。 アプリケーション機能が予想通りであるか検証します。 典型的な機能テストは、クリックやキーストロークのシミュレーション、ループ内でのテスト コマンドの実行、オブジェクトの内容の検証などのさまざまな動作を実行するテスト コマンド から構成されます。 TestComplete では、機能テストはキーワード テストとスクリプトの形式で作成できます。 この テストは、レコーディングあるいは内臓エディターでゼロから作成することができます。 キー ワード テストの作成は視覚的で、簡単であり、プログラミングの知識を必要としません。 スク リプトはスクリプト コマンドの理解が必要になりますが、より強力で柔軟性のあるテストの作 成が可能になります。 TestComplete は、VBScript、JScript、DelphiScript、C++Script、C#Script の スクリプトをサポートしていますので、慣れている言語を用いてスクリプトを作成できます。 このチュートリアルでは、キーワード テスト機能を使用します。 © 2009 AutomatedQA Corp. www.automatedqa.com/support 4 TestComplete プロジェクトとプロジェクト項目 TestComplete プロジェクトとプロジェクト項目 TestComplete はテスト プロジェクトおよびプロジェクト スイートで動作します。 プロジェクト はテスト作成の開始地点です。 プロジェクトは、テスト、チェックポイントの基準データ、テ ストするアプリケーションについての情報、その他のテスト実行に必要な項目を含みます。 ま た、プロジェクトは複数テストのシーケンスの実行を定義し、プロジェクト開始以降に実行し たすべてのテストの累積ログを含みます。 1 つのプロジェクトに、テストするアプリケーションのすべてのテストを含むことができます。 複雑なアプリケーションの場合、アプリケーションの一部分のみでプロジェクトを作成し、他 の部分は他のプロジェクトでテストすることができます。通常は、モジュール単位でプロジェ クトを作成します。 関連するプロジェクトはプロジェクト スイート (1 つ以上のプロジェクトを含む) に統合するこ とができます。 TestComplete は、新しいプロジェクトを作成するときにプロジェクト スイート を自動的に作成します。 空のプロジェクト スイートを作成し、次に必要なプロジェクト ファイ ルをスイートの中に組み込むために TestComplete のダイアログを使用することもできます。 プロジェクト項目は、さまざまなテストを実行するあるいは実行を支援するためのプロジェク ト エレメントです。 TestComplete の Project Explorer で、プロジェクト、プロジェクト スイート、 プロジェクト項目 を表示、管理することができます。 TestComplete のプロジェクト項目に関する情報は、TestComplete ヘルプの About Project Items を 参照してください。 www.automatedqa.com TestComplete by AutomatedQA Corporation 自動テストおよび TestComplete について 5 TestComplete ユーザー インターフェース TestComplete のメイン ウィンドウのサンプル画像を次に示します。 TestComplete のユーザー インターフェースは、いくつかのパネルで構成されています。 Project Explorer パネル (ウィンドウの左側) は、プロジェクトとプロジェクト スイートの内容を表示し ます。 また、テスト ログ ノードへのリンクも提供しています。 Workspace パネルは、作業用デスクトップです: そこではテストの作成および修正、テスト結 果の表示ができるプロジェクトのエディターとプロジェクト項目のエディターを表示します。 たとえば、上記の画像では、キーワード エディターが Workspace 内で開かれています。 Project Explorer と Workspace に加えて、TestComplete にはその他のパネルがあります。 たとえ ば、テスト デバッグ用に使用される Watch List、Locals、Breakpoints、Call Stack パネルがありま す。 To Do パネルは、実行すべきタスクを管理し、Code Explorer パネルは、スクリプト コンテ ンツを表示する便利な方法を提供し、スクリプト ユニットをナビゲートします。 Object Browser は、特定のプロジェクトに属さない TestComplete のメイン機能のひとつを表示 します: ここでは、マシンに存在するすべてのプロセスおよびウィンドウのリストを表示します。 それぞれのプロセスおよびウィンドウで、外部から TestComplete 機能を通してアクセス可能な メソッドやプロパティを表示します。 言い換えると、Object Browser は、テストで利用可能なオ ブジェクト、メソッド、プロパティと、その取得方法を教えます。 詳細は、TestComplete ヘル プの Exploring Application Properties を参照してください。 パネルに関する詳細は、このパネルをクリックし、 F1 キーを押します。 これにより、パネルの 解説が開きます。 © 2009 AutomatedQA Corp. www.automatedqa.com/support 6 TestComplete テスト オブジェクト モデル TestComplete に特定のアクションを実行するように指示するには、メニューとツールバーを使 用します。 TestComplete のメニュー サブシステムは、Microsoft Visual Studio または他の主要な Windows アプリケーションのメニューとツールバーに類似しています。 ツールバーの位置を変 更したり、メニューまたはツールバーの項目を他に移動したり、項目を隠したり、もとに戻し たり、他のタスクを実行することができます。 詳細については、TestComplete ヘルプの Toolbars Customization を参照してください。 TestComplete テスト オブジェクト モデル オブジェクト構造は Object Browser パネルに表示されます: TestComplete は、テスト オブジェクト用のツリー型モデルを使用しています。 ルート ノードは、 Sys (デスクトップ アプリケーションおよびウィンドウ用) と PDA (コンピューターに接続され た Windows Mobile デバイスで実行しているプログラム) があります。 www.automatedqa.com TestComplete by AutomatedQA Corporation 自動テストおよび TestComplete について 7 Process オブジェクトは オペレーティング システムで実行中のアプリケーションに対応します。 Windows ドキュメンテーション内のプロセスのコンセプトに対応させるため、アプリケーショ ンではなくプロセスという用語を使用します。 プロセス オブジェクトの名前は、実行可能なプロセスの名前とそのインデックスを含みます (イ ンデックスはいくつかのアプリケーション インスタンスを実行している場合のみ): プロセスには、子オブジェクト (最上位ウィンドウに対応するウィンドウ) があります。 さらに このオブジェクトには、コントロールに対応する子ウィンドウ オブジェクトがあります。 ウィ ンドウやコントロールの名前は、テスト中のアプリケーションの内部メソッドやプロパティに テスト エンジンがアクセスできるかどうかに依存します。 TestComplete は、両方のタイプのア プリケーションで動作しますが、それらに異なる方法で名前を付けます。 ブラックボックス アプリケーション 内部メソッドやプロパティにアクセスできないアプリケーションはブラックボックス アプリケーションと呼ばれます。 このようなアプリケーションのそれぞれのウィンドウ の名前には、ウィンドウのクラス名、ウィンドウのテキストあるいはタイトル (キャプ ション)、インデックスが含まれます。 オペレーティング システムの観点から言えば、 コントロールはウィンドウの 1 つの種類であるので、コントロールもウィンドウと同様 に名前が付けられます。 © 2009 AutomatedQA Corp. www.automatedqa.com/support 8 チェックポイントと Stores ホワイトボックス アプリケーション 内部のオブジェクト、メソッド、プロパティが TestComplete で取得できるアプリケーシ ョンは、ホワイトボックス アプリケーションあるいは Open アプリケーションと呼ばれ ます。 このアプリケーションは、Object Browser 内で アイコンが表示されます (次に示 す画像を参照)。 Open アプリケーションのウィンドウやコントロールを指定するのに、TestComplete は ウ ィンドウやコントロールの種類を反映した名前およびアプリケーションのソースで定義 した名前を使用します。 たとえば、Microsoft WinForms ライブラリで作成された C# ア プリケーションの MainForm と名付けられたフォームの場合、TestComplete は WinFormsObject("MainForm") としてこのフォームを指定します: プロセス、ウィンドウ、コントロールの名前付けについての詳細は、TestComplete ヘルプの Naming Objects を参照してください。 注意: 可能なかぎり、テストはブラックボックス アプリケーションではなく Open アプリケーシ ョンで動作させることをお勧めします。 Open アプリケーションで動作させることによっ て、テスト エンジンがアプリケーションの内部メソッドやプロパティにアクセスできる ようになり、より強力で柔軟性のあるテストを作成することができます。 .NET、WPF、Visual Basic、Java、Web などのアプリケーションは、TestComplete では常 に "Open" です。 そのほかのアプリケーションは特別な方法でコンパイルが必要になるこ とがあります。 これについての詳細情報は、TestComplete ヘルプの Open Applications を 参照してください。 チェックポイントと Stores 典型的なテストでは、たくさんの比較が実行されます。 たとえば、テストがアプリケーション のデータをファイルにエクスポートするユーザー アクションをシミュレートする場合、有効な データがファイルに含まれるかどうかを確認する必要があります。 この確認を実行するには、 その基準のコピーと結果ファイルを比較します。 これは、実行する必要がある比較の 1 つの例 に過ぎません。 実際のテストは、数千とまではいかなくても数百の比較が含まれます。 テスト (リグレッション、単体、機能など) のそれぞれの形式は、オートメーション中に有効なリファ レンスを必要とします。 TestComplete を用いることで、テストに比較コマンド (あるいはチェックポイント) を簡単に追 加することができます。 テストのレコーディング中およびデザイン時の両方でチェックポイン トを作成することができます。 TestComplete は、異なる種類のデータ (画像、ファイル、オブジ ェクト テキストやプロパティ、XML ドキュメント、データベース テーブルなど) を比較するチ ェックポイントを提供します。TestComplete は、これらのチェックポイントで用いる基準デー www.automatedqa.com TestComplete by AutomatedQA Corporation 自動テストおよび TestComplete について 9 タを格納する Stores プロジェクト項目を含んでいます。 このプロジェクト項目は、比較目的の プロジェクトといっしょに保存される画像、ファイル、その他エレメントを格納します。 唯一 の例外は、オブジェクト プロパティを検証するチェックポイントです (このオブジェクト プロ パティの基準データはテスト内で指定されます)。 チェックポイントと検証用コードの作成に関する詳細は、TestComplete ヘルプの About Checkpoints を参照してください。 © 2009 AutomatedQA Corp. www.automatedqa.com/support 10 チェックポイントと Stores 初めてのテスト作成 このセクションは、TestComplete でテスト プロジェクトを作成し、簡単なテストのレコードと 再生実行、およびその結果の分析の方法を説明するステップ バイ ステップのチュートリアルで す。 テストは、テストするアプリケーション上のユーザー アクションをエミュレートし、デー タを検証します。 検証用コマンドはテスト レコーディング中に作成されます。 この説明では、TestComplete に含まれるサンプルの Orders アプリケーションを使用します。 こ のアプリケーションは注文 (orders) のリストを表示し、注文を追加、削除、編集、エクスポート するための特別な機能を持っています。 このアプリケーションは下記の場所にインストールされます: • Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2008: C:\Users\Public\Documents\TestComplete 7 Samples\Open Apps\OrdersDemo • Windows XP、Windows Server 2003、Windows 2000: C:\Documents and Settings\All Users\Documents (共有ドキュメント)\TestComplete 7 Samples\Open Apps\OrdersDemo 注意: Windows Explorer および [開く]、[名前を付けて保存] ダイアログでは、All Users\Documents フォルダは、All Users\共有ドキュメント として表示されます。 このフォルダには、C#、Visual C++、Visual Basic、Delphi、C++Builder、Swing など異なるコン パイラで作成された複数の
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